また、締結装置を枕木に固定するボルトが緩むのを防ぐ、ドーナツ型の鉄製部品「ディスク・スプリング・ワッシャー」も、開通後に935個が破損したことが分かった。
ディスク・スプリング・ワッシャーの破損によりボルトが緩むと、レールとレールの間隔が広がるといった問題が発生する。
橋上のコンクリート軌道の一部に使われる特殊部品の締結部は、全体の90%程度が基準と異なる方法で設置されていたことが分かった。
この部品は、温度によって伸縮を繰り返す橋上の構造物に合わせてレールが動くようにすることで、レールの変形を防ぐもので、一般的な締結装置とは異なり、レールとレールクリップの絶縁ブロックの間が0.5-1.5ミリメートル開いた状態で施工しなければならない。
第2期区間にある53カ所の橋には、この部品の締結部が計2万916組設置されており、1組につき2個ずつ、計4万1832個のレールクリップが装着されている。今回の調査では、レールクリップ全体の90.7%(3万7931個)が、レールと密着していることが分かった。監査院は「密着した状態がレールに影響を与えるとの判断が下された場合、全面的に施工をやり直さなければならない」と説明した。
また、この部品の締結部の施工で手抜きがあったため、列車の運行による衝撃でレールパッドの破損(6729個)や変形(600個)、絶縁ブロックの破損(48個)などの問題が発生したことが分かった。だが、韓国鉄道施設公団側は「監査院がまだ、調査結果について内部で検討していると聞いている」と話している。