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東電の試算では、格納容器に落ちた核燃料は、最大で65cm程度コンクリートを浸食している可能性があるという。格納容器のコンクリート部分は、最も薄いところで37cm。最悪の場合、もうすでに格納容器すら突き破り、核燃料による浸食が止まらないアルゼンチン・シンドローム(注1)の可能性も否定できない。
政府と東電は、本誌に「格納容器は全体の空間温度を測っている」と答えた。つまり、燃料の位置把握どころか水温そのものを測定していないのだ。これが彼らの言う「冷温停止」の根拠だ。だが、原子力安全・保安院広報課は、開き直る。
「政府と東電は、4月12日の菅直人首相(当時)の指示で『東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋』を作成、4月17日に公表しました。その中で、ステップ2の達成条件を『放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられている』こととしています。事故当初、爆発が起こったり、炉内の温度が急上昇したり、制御できないような事態になったりといった状況に比べれば、〝原子炉〟は安定したということです」
マシになったから収束宣言しましたとは、国民をバカにした話だ。
注1 溶融した核燃料が地球を突き抜けるという、「チャイナ・シンドローム」から来る造語。日本の真裏がアルゼンチンであることから
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