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参院予算委 野田首相、米軍普天間基地の固定化を否定し辺野古移設に取り組む姿勢を強調

フジテレビ系(FNN) 2月6日(月)20時28分配信

6日の参議院予算委員会で、野田首相は、沖縄のアメリカ海兵隊のグアムへの移転を普天間基地移設に先行させる案について「普天間の固定化につながらないよう全力を挙げる」と強調した。
自民党の林政調会長代理は「総理。政府全体として、普天間の固定化は絶対にさせないと、ここで言明してください」とただした。
野田首相は「今、静かに行われている協議というのは、抑止力を維持しながら、沖縄の負担軽減を具体的に進めていくために、どういう知恵を出そうかということでございます。その中で今、ご指摘のあった普天間の固定化につながるのではないかというご懸念があるということは承知していますので、そういうことのないように、政府として全力で協議を進めていきたいと思います」と述べ、普天間基地の固定化を否定し、引き続き名護市辺野古への移設に取り組む姿勢を強調した。
一方、田中防衛相は「日米間において、普天間飛行場の移設とグアム移転をともに進めるための方策について、柔軟性を持って米側と協議していく」と述べた。
また、田中防衛相は、先週、委員会中に無断で審議を抜け出し、コーヒーを飲んでいたことについて「ただ座るのではなくて、コーヒーを頼むという精神でございました。飲んだかどうかは、私もわかりませんが、今後はこの委員会があります、そしてまた在籍期間は、国会内ではコーヒーを飲むことはしない」と語った。
こうした田中防衛相の答弁を受け、たちあがれ日本の片山参議院幹事長は、野田首相の閣僚人事を批判した。
たちあがれ日本の片山参議院幹事長は「総理は人事が下手ですね。私は本当にそう思う。特に不適な人を選んで、不適所に置くんですよね。任命責任は感じていますか」とただした。
野田首相は「ご批判はとらえ方によっては、いろいろあると思いますので、甘んじてお受けしたいと思いますけれども、選任したそれぞれの閣僚においては、きちっと使命感を持って、緊張感を持って、職責を果たしていただきたい」と述べた。
そのうえで、片山氏が消費税増税法案成立のために、与野党での「話し合い解散」を行う可能性についてただしたのに対し、野田首相は「法案の成立に全力を期すが、解散うんぬんについては、軽々に話す話ではない」とかわした。
一方、民主党の松浦大悟議員が、政府が自殺防止キャンペーンに採用した「GKB47」というキャッチフレーズについて「AKB48をもじったのは明らかで、ばかにしている」などと撤回を要求したのに対し、推進役の岡田副総理が不快感を示す場面もあった。
民主党の松浦議員は「『GKB47』というのは『ゴキブリは死ね』と言っているのだという中傷も今、拡散しているところです」、「あまりにも不適切だと思うのですが、大臣、これを撤回していただけないでしょうか」と述べた。
岡田副総理は「松浦さんは与党でありますので、これはやはりその以前に、いろいろと与党として、ご意見を言っていただく機会はなかったんでしょうか」と語った。
一方、野田首相は「見た瞬間、私も率直に言うと、違和感を感じました。過ちを改めるにはばかることなかれだと思います」と述べた。
野田首相は、キャッチフレーズを見直す可能性も含め検討する考えを示し、岡田副総理も「政府の中でいろいろ議論してみたい」と述べた。

最終更新:2月6日(月)20時28分

Fuji News Network