平嶋夏海「失ったものの大きさ実感」…ＡＫＢ最後のあいさつ

　男性とのプライベート写真が流出し、ＡＫＢ４８の活動を辞退した平嶋夏海（１９）と米沢瑠美（２０）が４日、東京・有明の東京ビッグサイトで行われた全国握手会で最後のあいさつをした。約１万５０００人のファンを前に、２人は涙ながらに騒動を謝罪。今後は個人の活動を続ける予定で、平嶋は「もっと成長した平嶋夏海を見せられるように前向きに頑張ります」と再会を約束した。２人は５日、同所で行われる握手会でＡＫＢ４８としての活動を終える。

　グレーのジャケットに黒スカートという服装の平嶋は、しっかりした足取りでステージ中央のマイクに向かった。第一声は「本当に申し訳ありませんでした」。会場のあちこちから「なっちゃん！」の声が飛ぶ中、深々と頭を下げた。

　約５分間、毅然（きぜん）とした口ぶりで謝罪の弁を述べたが、家族のことに話が及ぶと、涙が止まらなくなった。「お父さんの目覚まし時計が私の声だったり、お母さんが毎日、私がもっと仕事が来たりとか、選抜に入れますようにと祈ってくれたり…。（辞退が決まった）あの日の帰りも寒い中、私の帰りを待ってくれたり。でも帰ったらリビングの私の写真が全部なかったり…」

　グループ結成時からの１期生。派生ユニット「渡り廊下走り隊（７）」のリーダーとしても活躍してきた。「みなさんの顔や声をもう秋葉原の公演で聞くことも見ることもできないと思うと、本当に自分の行動を恥じ、失ったものの大きさをあらためて実感させられます」「申し訳ない気持ちと悔しい気持ちでいっぱいです」。激励の声の中で肩を落とし、唇をかんだ。

　２人は、男性との食事会の写真がネット上に流出した責任を取り、５日の握手会をもってＡＫＢ４８の活動を辞退することが決まった。この日は前田敦子（２０）、大島優子（２３）、高橋みなみ（２０）ら選抜メンバーが４曲披露した後、握手会の冒頭で２人が登場。米沢と平嶋は一人ずつ舞台に立ち、涙で謝罪した。

　平嶋は今後も渡り廊下走り隊（７）や、ノースリーブスが所属する大手芸能事務所「プロダクション尾木」のタレントとしてソロで活動する意向。「また皆さんの前に立つときに、この６年間で学んできたことを生かして、もっと成長した平嶋夏海を見せられるように頑張っていきます。本当にたくさんの愛をありがとうございました。本当にごめんなさいっ」。最後も叫ぶように客席に訴えかけ、ステージを後にした。

　◆平嶋　夏海（ひらじま・なつみ）１９９２年５月２８日、東京都生まれ。１９歳。愛称は「なっちゃん」。２００５年１０月、１期生オーディションに合格。０６年１０月、チーム「Ａ」からチーム「Ｂ」に異動。０９年から派生ユニット「渡り廊下走り隊（７）」のリーダーとして活躍。選抜総選挙は、第１回から３年連続２６位。血液型Ｏ。

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