8日午前、工事の元請けの鹿島建設が会見し、海上保安本部の調査で見つかった海底の不自然なくぼみについて、工事を始める前の調査では確認されていなかったことを明らかにしたうえで、「事故で地盤が陥没したためではないか」という見方を示しました。
鹿島建設の会見には田代民治副社長らが出席し、トンネルの先端付近の海底で、7日夜、確認された直径およそ20メートル、深さ3.5メートルのくぼみについて、「トンネル工事を始める前の2年前に会社が行った海底調査では見つかっていなかった。トンネルの先端近くで何らかの原因で大量の海水がトンネル内に流れ込んだために地盤が引っ張られて陥没したのではないか」と説明し、事故によってくぼみができたという見方を示しました。
また、行方不明になっている渕原義信さんから事故の直前の7日午後0時17分に、地上にある事務所に携帯電話で、「工事現場の電気系統に何らかのトラブルがあり、すぐに来てほしい」という内容の電話があったことを明らかにしました。そのうえで、「電気系統のトラブルによって、すぐに事故につながるとは考えにくい」として、引き続き経緯を調査することにしています。
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