福島第一原発の事故の際、格納容器の圧力を下げる「ベント」の作業が問題となりましたが、各電力会社が作る電気事業連合会などは、福島第一原発とは違う型の原子炉にもベント装置をつける方針を明らかにしました。

 福島第一原発の事故では、1号機や3号機で「ベント」の実施が遅れたことが格納容器の破損につながり、フィルターを通さなかったことから、大量の放射性物質が放出されてしまいました。これまで日本の原発では、福島第一原発と同じ型の「沸騰水型」にはベントの装置が取り付けられていましたが、電気事業連合会などは福島とは違う「加圧水型」の原発にもベント装置を取り付ける方針であることを、7日に開かれた原子力委員会の会議で明らかにしました。装置にフィルターをつけることで、万が一のベントの際にも放射性物質の放出を大幅に減らすことができ、汚染地域を小さくできるということです。加圧水型は、北海道、関西、四国、九州の電力会社の原発で使われています。

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