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AKBもじりに岡田副総理もじもじ

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 民主党の若手議員が6日の参院予算委員会で、内閣府自殺対策推進室が、人気グループ「AKB48」をもじって採用した対策強化のキャッチフレーズ「GKB47宣言!」の撤回を要求した。自殺対策担当の岡田克也副総理は不快感を示したが、野田佳彦首相までも「違和感」を表明。岡田氏ははしごを外された形となった。国会審議の場で、“内輪もめ”が表面化する民主党政権らしい光景が繰り広げられた。

 「あなたもGKB47宣言!」。内閣府が3月の自殺対策強化月間用に採用したキャッチフレーズだ。キャンペーン曲にAKB48の起用も検討されており、既に関係団体にはポスターも配布され、3月1日から各メディアで広告展開する。走りだしたキャンペーンに民主党の新人松浦大悟議員が異議を唱えた。「明らかに、AKB48をもじったもの。人の生死と向き合う自殺対策の言葉としてはふさわしくない」と厳しく指摘した。「若い人の間では(ネット上で)『GKB』はゴキブリを表す。『ゴキブリは死ね』と言っているようなものだという声もある」として、岡田副総理に撤回を求めた。

 岡田氏は「昨年11月に方針が決まった。ポスターも張られており、ただちには撤回しない」と断言。さらに「あなたは与党の立場。事前に機会はなかったのか。国会ではなく、事前に調整すべき話だった」と不快感を示した。その対応に、場内はやじで騒然となった。

 岡田発言に、今度は重鎮の石井一予算委員長が異論を唱えた。「松浦議員の質問は胸に迫るものがある。過去の経緯は別にして、名前を再度検討するよう、委員長としてせんえつながら要請する」と異例の勧告。岡田氏は「議論してみるが、動きだした話」と述べるにとどめた。撤回を求められた野田首相や藤村修官房長官も、これまでこの問題に触れてこなかったにもかかわらず、この日は「違和感を感じた」と表明。野田首相は「『過ちては改むるに、はばかることなかれ』だ」と再検討を示唆した。岡田氏ははしごを外され、責任を押しつけられる形になった。

 「GKB47」は、自殺を思いとどまらせる医師らを指す「ゲート・キーパー」にベーシックを加えた頭文字に、47都道府県の数を加えて全国展開の意味を示した。先月23日の自殺対策推進会議で異論が相次いだことで問題が表面化。自殺対策を支援する72の民間団体は6日、抗議声明を発表した。近く会見を開き、岡田氏に撤回を申し入れる方針だ。

 [2012年2月7日8時32分 紙面から]


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