(CNN) 厳寒のモスクワで4日、プーチン首相を支持する勢力と、昨年の下院選などをめぐり政権に反発する勢力が、それぞれ数万人もの参加者を集める大規模なデモを実施した。
プーチン首相は3月の大統領選で、大統領ポストへの復帰を目指している。対立候補となる大富豪の実業家、ミハイル・プロホロフ氏はこの日、反政権側のデモに参加した。
ロシアの国営RIAノーボスチ通信が警察のまとめとして伝えた数字によると、反政権デモには3万3000人、親プーチンのデモには15万人が参加した。一方、反政権側は16万人近い参加者が集まったと発表している。
反政権デモは自由で公正な選挙を求め、プーチン首相を批判するプラカードなどを掲げた。
同国では昨年12月の下院選の後、不正選挙疑惑に対する大規模な抗議デモが発生。メドベージェフ大統領はこれを受け、選挙制度を含む包括的な政治改革に乗り出している。