博物館
第2夜
日本全国にある博物館の数はおよそ5000とも、7000ともいわれている。
中でも個人が運営する小規模な博物館は、奇想天外なコレクションの宝庫。
そこで今回は“文系編”と題して、
親子で楽しめる博物館からちょっと怪し気な博物館までを一気にご紹介!
“初級者編”、“中級者編”、“上級者編”の3つに分けて博物館の魅力を
語り合います。これを見れば博物館に行きたくなる!
博物館へ行こう! 初級者編
親子で楽しめる、初心者向けのオススメ博物館とは?
吉野ヶ里歴史公園(佐賀)

弥生時代の遺跡の保存と活用を目的にした国営公園。弥生時代の遺跡としては最大級! 当時の繁栄ぶりを示す建物跡などが発見されている。


宿泊体験が人気 「竪穴式住居に宿泊して、縄文人や弥生人の生活が体験できるんです」(井上筑前さん)

ここでは、弥生時代の衣服に身をつつみ、まが玉を作ったり、火おこしを体験できたりするのですが、中でも人気なのが竪穴式住居に宿泊できるというもの。ただし、現代人には寒いようなので、寝袋を持参することをオススメします。


中越典子さん
中越さんは佐賀県出身! 「小さいころに見て、『ただの穴ポコじゃん!』って思ってました。ごめんなさい!(笑)」(中越典子さん)


荒俣 宏さん
まさに、ゴミが宝に変わった場所 「あれは大変な発見ですよ! 弥生時代の村がひとつ出てきたの。こんなのはすぐに見つかるだろうと思うんだけど、見つかるまでは子どもたちがそこで遊んでて、みんなで貴重な出土品を投げたりしていたんですよ。工事して家を建てちゃえっていう寸前のところで、ひとりの人が気づいて。これは重要なんだよってプレゼンしたおかげで、やっと認められたんです。こんなすごいものだったのかって! ゴミが宝に変わるわけですよ、博物館というのは。そこがすばらしい世界だと思うんですよね」(荒俣 宏さん)
住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館(大阪)

住まいの歴史と文化をテーマにした博物館。

江戸時代の大阪の町並みが実物大で復元され、
小間物屋、唐物屋、人形屋などの商店があります。
また、町の一日を光と音で演出し、
昔の暮らしを体感できる工夫もされています。


陽菜ちゃん
昔の遊びを体験できる 「お手玉とか、昔のおもちゃの作り方を教えてもらったり、やり方を教えてもらったりするのがすごい楽しい! もちつきもできるんです」(陽菜ちゃん)
駄菓子屋ゲーム博物館(東京)

昭和40年代から50年代にかけて駄菓子屋の店先にあったゲーム機で
実際に遊べる博物館。


みぃさん
大人には懐かしく、子供には新鮮! 「小さいころに、商店街とかにあったレトロな10円のゲームがたくさん並んでいるところなんです」(みぃさん)
懐かしのゲーム機、スタジオに登場!

「これは、昭和50年代に作られたゲーム機で、よく駄菓子屋やスーパーの屋上に置かれていたゲーム機です」(駄菓子屋ゲーム博物館 館長・岸 昭仁さん)

「僕、新幹線ゲームはめちゃくちゃやりましたよ! 東京から出発して、ゴールが博多なんです!」(田中直樹さん)
新幹線ゲームU

昭和50年の山陽新幹線、岡山〜博多間の開業を受けて作られた「新幹線ゲームU」。投入した10円玉を左右にあるレバーで弾き、途中の穴に落とさないよう、一番下の当たりまで運んでいくという単純なゲーム。

「“当たり”に入ると、券が出てくるんですよ。それで駄菓子がもらえるんです」
(岸 昭仁さん)
「ポンカン味のキャラメルがもらえるんです。もちろん、10円じゃ買えない値段の景品!」(田中直樹さん)


中田さん 初挑戦 「強さ大事やで!」(田中直樹さん)

順調に進んで行くも…
「あぁー! 新神戸どまり!!」
(中田敦彦さん)


田中さん 久々の挑戦 プレイするのは30年ぶり。
でも、当時は毎日のように遊んだそうなので、これは期待できる!?

「最後、岡山から広島までのところが最大の難所なんですよ! のぼって、くだる。何回かしか最後まで行ったことがなかったと…。行きます!」(田中直樹さん)


勘を取り戻したかに見えたものの…
名古屋で終了!

「えー? 米原にも行ってない…!」
(中田敦彦さん)

「…でも!
 名古屋に親せきもいますから!」
(田中直樹さん)
ファミリーボールU

穴の空いた透明の板を手元のダイヤルで動かし、小さなボールを穴に落とさないようにしながら一番下の当たりまで持っていくというもの。


陽菜ちゃん 初挑戦 平成生まれの陽菜ちゃん。もちろん、昭和のゲーム機で遊ぶのは初めて!
大胆なプレイでスタジオを湧かせてくれた陽菜ちゃん。あと、一歩というところまでいったのに、惜しくも当たりの穴の直前の穴につかまって…ジ・エンド!
でも、思わぬ大健闘に拍手〜!

「楽しかった! またやりたいです」
(陽菜ちゃん)
みんなが夢中になる博物館

駄菓子屋ゲーム博物館
館長・岸 昭仁さん
始めたきっかけ 子どものころからこういうゲームが好きで、学校が終わると駄菓子屋に直行していたんです。10年位前から、町なかから駄菓子屋さんがなくなってきましたよね。駄菓子屋さんとともに、ゲームも姿を消していって。自分が子どものころに散々遊んで思い入れもあるゲームが世の中からなくなってしまうのは忍びないなぁと思い、そこから保存活動という形で集め始めたんです。壊れたら自分で直します。基盤が壊れたら秋葉原へパーツを買いに行き、木工が壊れればホームセンターへ買いに行って。
博物館へ行こう! 中級者編
明治大学博物館(東京)

“商品部門”“考古部門”“刑事部門”という3つの部門がある明治大学博物館。ユキさんが興味を持ったのは“刑事部門”にある拷問器具!


日本で唯一、ここだけの展示
アイアンメイデン(鉄の処女)
のレプリカ
「中世のヨーロッパの拷問具。変な宗教を信じたりすると、この中に入れて、トゲが付いたふたをバチッと閉めるんです。すると、穴だらけになっちゃう!」(荒俣 宏さん)

「急所をはずすんじゃなかったでしたっけ?」(田中直樹さん)

「拷問ですから、殺しちゃいけない!」
(荒俣 宏さん)


「ここにすごく行ってみたかったんです! アイアンメイデンはすごく威圧感がありました。顔が! ドキドキしました」
(ユキさん)

「20年前、アイアンメイデンが見たくて明治大学に行ったのですが、そのときはまだ中にしまってあったんです。『よこしまな好奇心じゃ見せられません!』って言われて、じゃあどんな好奇心ならいいんですかって聞いたら、『学術的な好奇心じゃなきゃダメだ!』と言われて見せてもらえませんでした」
(荒俣 宏さん)
関ヶ原ウォーランド(岐阜)

関ヶ原の合戦を再現した資料館。約3万平方メートルの敷地内にはコンクリートで出来た実物大の武将たちが200体以上展示されている。

浅野祥雲(1891〜1978年) コンクリート像作家 これらの作者は、浅野祥雲(あさのしょううん)さん。コンクリートを使って等身大の人形を作るという独自のスタイルを編み出しました。
生涯に作った作品は1000体以上といわれています。
その魅力は、なんといってもユーモラスな表情!
ファンは、この像の奥深さにメロメロなんだとか。


ユキさん
そういう界わいでは有名な作家! 「このコンクリート像を作られている浅野祥雲先生の作品が愛知県にいろいろあるんです。先生の作品をいろいろ見にいっている中のひとつです」(ユキさん)


中村浩二さん
学ぶこともできる 「人形のほかに、中に資料館みたいなところもあるんです。関ヶ原の戦いの配置図や、普通によろいもあったり。」(中村浩二さん)
日本全国 コレクション系博物館
ちょっと変わった博物館が大好きで、500か所以上も巡ったというニカさん。
個人のコレクションを扱う博物館はとてもユニークなんだとか!
ボトルシアター(東京)

ボトルって、要は“空き瓶”?

住宅街の路地裏、狭い通路を進むと“ボトルシアター”があります。
武蔵大学で英語を教える庄司太一さんは、アメリカに滞在中、
海外ではメジャーなボトルコレクションに触発され、収集を開始。
主に戦前の手作りのボトルを集め、その数いまや6万本にも!


「古いものを中心に集めていて、ゴミ捨て場に埋められていたものが多いと聞きました。それを掘り起こしてきて、収集すると。ゴミ捨て場を掘っていると、警察に職務質問されるそうです(笑)」(ニカさん)

「やっぱりだんだん危なくなってきたね!」
(荒俣 宏さん)
岩下コレクション(大分)

あるのは、温泉でおなじみの湯布院!


オーナーの岩下洋陽さんが世界中から集めてきたバイク、およそ160台を中心に、昭和レトログッズが5万点以上も展示されています。
中でも凄いのは、1960年代から70年代に活躍したハリウッドスター、スティーヴ・マックイーンの愛車や、1963年、イタリアの有名メーカーが作った世界に一つだけの試作品の展示。
個人としては壮大な博物館です。


「バイク好きは
 ここははずせないと思います」
(ニカさん)
秩父珍石館(埼玉)

怪しい雰囲気!?

羽山正二さんが50年ほどかけて集めた、
人の顔に見える珍しい石を展示した博物館。
900個以上ある石たちは、どれも表情があるように見えてくるから不思議!


「芹那ちゃん、これカワイイと思いました? 僕はカワイイとこわいの中間なんですけど」(中田敦彦さん)

「カワイイと思いましたよ!」(芹那さん)

「石たちには名前が付いているんです。そう書かれればそうかなと思うのですが、石だけ見せられても(笑) そう思いつくっていうのは、羽山館長、さすがのセンスだなと!」(ニカさん)
蜂天国(長野)

これも相当変わったコレクションのようですが…!?

世界初のスズメバチの芸術館。
なんと蜂の巣と置物を合体させた作品が、800点以上展示してあるんです。
蜂は、別々の巣を近づけて置いておくと、その間を埋める習性があり、オーナーの塩澤義國さんは、それを利用して巨大なオブジェを作っているのです。
その作品の数々には圧倒されるばかり!


「蜂の巣を使ったアートだね!」
(荒俣 宏さん)

「僕はちょっと拒否反応が…!
こわいですよ、これ!
これを作る理由がまったくわかりません!」(中田敦彦さん)

「やっぱり、蜂を愛しているんですよね!」(ニカさん)

「もし今後、僕の頭に蜂の巣ができてたら、あの館長の仕業だと思ってください」
(田中直樹さん)

「田中さん、行きましたね!?っていうことですね! その場合は僕は尊敬します(笑)」
(中田敦彦さん)
大橋コレクション館(岐阜)

何とも高価な展示品があるらしい…?

飛騨大鍾乳洞(ひだだいしょうにゅうどう)に併設されている
“大橋コレクション館”。
この鍾乳洞の発見者、大橋外吉さんが集めた
世界の美術品、装飾品を展示しています。
一番の目玉は金塊100s! 金額にして2億円!
かつては、それを直接触ることができたのです。ところが…


「数年前にこれ、強奪事件に…。盗まれちゃった! 白昼堂々、賊が入ってきて、無理矢理持ち去っちゃった」(ニカさん)



2007年3月、3人組の強盗が白昼堂々押し入り、金塊を盗み出したのです。 3ヶ月後、犯人は捕まったのですが、戻ってきた金塊はこの有様。売却するため、犯人たちにバーナーで溶かされ、無惨な姿となっていました。
しかし! 翌年4月、あえて、そのまま金塊を公開。なんと隣りには、盗まれる前のレプリカまで並べてあるんです。


「全然懲りてないじゃないですか!」
(田中直樹さん)
「まだ展示してる!」(中田敦彦さん)

「3分の2になったけど、値段は2000万あがってますね! この一枚の写真にいろんなものが詰まっていますね」(中田敦彦さん)

「でも、盗まれたものの方が展示効果は高いですよね! ストーリーがあるから」
(荒俣 宏さん)
なぜこのような博物館ばかり…?

芹那さん
好きには理由があるんです 「館長の熱い思いが、
 即伝わってくるんです」(ニカさん)

「建てられた方の内面をもっと知りたくなりますよね! もっとおもしろいことをたくさん考えられていると思うので、実際にお会いしてお話してみたいなと思いましたね!」
(芹那さん)


ニカさん
ニカさんにとっての博物館 「館長との触れ合い、人とのつながり。それが大事かなと思いますね」(ニカさん)
博物館へ行こう! 上級者編
果たしてファンが最後に行き着く博物館って、どんなところ?
怪しい少年少女博物館

東京から車で3時間。
静岡県の伊豆半島の国道沿いにある“怪しい少年少女博物館”。


松澤茂信さん
カオス状態! 基本的には、変なマネキンと昭和っぽいおもちゃとかポスターとかが、館内にはりめぐらされているんです。それで何かを教えようという気はサラサラない!
この怪しい博物館をオープンさせたのは、鵜野義嗣さん
実は、東京にある出版社の社長さん。コレクションを置く倉庫が手狭になり、
ちょうど空いていた建物を倉庫代わりに使って展示しているんだとか。


「狭いところにブチ込んで、何となく楽しそうにした。混とんとした世界を作った方がおもしろいかなぁと。なんでこれがココにあるのかとか言いながら、ワザとお客さんに考えさせるために変な置き方をしたりするんですよ」(鵜野義嗣さん)


そんな不思議な魅力が支持されて… なんと、2011年夏には姉妹館“怪しい博物館村 まぼろし博覧会”をオープン。
気になる中身はというと…、昭和をモチーフに、またもやカオスな空間を演出!
さらに、元々植物園だった広大な敷地を利用して、なんと高さ11メートルの太子大仏まで作ってしまいました。

「これは何だ!?って、あきれさせたい。素晴らしいモノだっていう褒め方はうれしくもないので。何を考えてるバカじゃないかって、最高の評価!」(鵜野義嗣さん)

松澤茂信さん
仲間と一緒に 7人でワゴンを借りて、1泊2日で行きました。ここだけではなく、その周辺にあるちょっと変わった博物館を7〜8か所バーって回るんですけど。みんなで『バカじゃないの』って言いながら、突っ込んでまわるのがおもしろい!


中田敦彦さん
大人数がオススメかも! ひとりだと、その戸惑いをどこにも発散できないですよ! 『これ何だよ!』ってみんなでワイワイ言えるのがおもしろいんでしょうね。


左:ユキさん
右:颯天ママさん
行ったことがある人も、ない人も 「すごくよかったです。」(ユキさん)

「伊豆には何度か行っていて、気にはなるけど、ここだけは行っちゃいけないような気がして、まだ行ったことがないんです!」
(颯天ママさん)
007「赤い刺青の男」記念館

ニカさん
オススメするのはニカさん! これは、「007」の最近書かれた小説なんですけど、日本が舞台になっているんです。映画のロケを誘致しようということで、市民の皆さんが作った、手作りの記念館!
ねっちゅーりっぷが行ってきた!

今回ねっちゅーりっぷが向かったのは、瀬戸内海に浮かぶ直島。


いったいどんな博物館? 入っていきなり出迎えてくれるのは、ジェームズ・ボンドの立体的なパネル。この顔は初代ボンド、ショーン・コネリーの顔?
そしてボンドに殴られてる緑色のこの人物は一体誰?

天井からは007の映画のポスターが吊るされ、ミニカー、小説、モデルガンなどが展示。
中には、シリーズ第22作目『慰めの報酬』でボンドを演じたダニエル・クレイグ直筆のサインも!
そして、その奥には巨大なオブジェ。どうやら心臓のようだが、これはいったい…?


運営委員会 会長 奥田俊彦さん 奥田さんは、普段は直島の観光協会で働きつつ、その一方で記念館の運営と管理を任されている人。しかし、なぜ直島に007の記念館を作ったのでしょうか?

「007の作者、レイモンド・ベンソンさんが『赤い刺青の男』という本を直島に滞在して執筆したんです。直島で映画を作っていただけたら、と記念館をオープンしたわけです」(奥田俊彦さん)

小説『007 赤い刺青の男』の中に、直島が実名で登場します。そこで直島町は、映画化の実現とロケ場所の誘致を目指しボランティアと寄付金だけでこの記念館を作り、2005年にオープン。

「007映画ファンの方が、持ってるものを皆さんここへお貸ししてくださって。それで作ったようなものなので、完全にここは手作りの記念館なんです。」(奥田俊彦さん)

あの巨大な心臓のオブジェも手作り。
原作では架空のアート作品として、G8の会場に登場します。

そしてパネルの緑色の人物は、G8の要人の命を狙う悪者だったのです。


ロケ誘致のための映像作品まで製作! ヒロインは、ロケ誘致のイベントで初代・香川のボンドガールに選ばれた真鍋幸江さん。そして、香川のボンドを演じたのは当時、県庁に務めていたアンドリューさん。ふたりはこれが縁で、ご結婚なさったそうです。
ちなみにこの作品は、記念館で見ることが出来ます。

一見、怪し気な雰囲気が漂うけれど… 手作り感にあふれ、直島の人たちの熱い想いが込められた博物館だったのです。

「みんなの力で作った記念館。こういうのを一つの材料にして、映画を作ってもらえたらええなと私らは思っております。」
(奥田俊彦さん)

ニカさん
直島はアート島 本当は直島へ、ゆっくりしに行こうと思っていたんです。ゆっくりしようかなーと思っていたら、タコの下に「007」。これだ!って思わず入ってしまいました。
ここは上級! 手作り感がすごいのと、みんなの熱い思いが詰まっている。すごくおもしろいところですよ! 大満足でした。
あなたにとって博物館の魅力とは?
博物館。そこには、さまざまな人生、さまざまな想い、
そしてさまざまな願いが詰まっている。

ユキさん
わくわくが詰まった場所 大人になると、感動することも少なくなってしまうんですけれども、博物館に行くことで新しい発見とか、感動とか知識に巡りあえる。子どものころのような感動とか、ドキドキわくわくを思い起こさせてくれる!


小暮純一さん
現実世界と異世界との接点 廃材とかガラクタみたいな博物館によく行くんですけれども、そういうつまらないものを、よくぞここまで集めて展示してるなって熱意を感じますね。そこにあるのは、かつては使われて現実世界だったもの。今は使われなくなって異世界のもののように感じるんです。


加藤 毅さん
展示物と同じ時代に そこの時代とか、あるいは地域。そこに入り込めちゃうんですね。土器ひとつをとってみても、これは〇〇時代の人が見てたんだろうな、さわっていたんだろうなと思ってみれば、カケラでもぶわ〜っと現物が目に浮かんでくるということがありますね。

芹那さん
タイミングが大事かな! 博物館って、自分のペースで見たいものじゃないですか。今日は“初級”“中級”“上級”と見てきましたが、上級になればなるほど、結局自分のペースじゃなくって、戸惑いが残ったまま次に次に進んでいったので、ちょっとなんか、途中息苦しくなっちゃって(笑) できれば、自分の好奇心とあったタイミングで「怪しい少年少女博物館」なり何なり、改めて見に行きたいなって思いました。


田中直樹さん
目標ができました! 今回は個人的な博物館が多かったじゃないですか。あれにすごく憧れます! 個人の博物館を作りたくなりました! 僕は、ひょうたんのような丸みを帯びたラインが大好きなんですよ。ギターとか、数字の“8”とか。そんなものばっかりを集めたい! “上は小さくて下のほうが大きい流れのライン博物館”!
そんな気になりました。


荒俣 宏さん
私たちが支えよう!
個人の博物館といい、大きな国立の博物館と
いい、今、仕分けの対象となっているんです
よね。個人のほうは、客が来なくてお金がな
いんだけど、一生懸命つぎ込んでいるという
この現実。誰がいったい支えるのか。やっぱ
り、私たちのように“熱い思いを持って見る
ほう”も、それに捧げなきゃいけないなと。
有名なロンドンの大英博物館、あそこほら、入場料がないじゃないですか。学芸員の方にどうやって維持してるんですかって聞いたら、大英博物館で一番ありがたいスポンサーはマイ・フェア・レディだって言ってました。あれを書いた著者が、マイ・フェア・レディの著作権を寄付したんです。マイ・フェア・レディをやるたびに、大英博物館にお金が入るんです。そんなふうに支えていきたいですね。
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ゲスト&コメンテーター
荒俣 宏科学や歴史だけじゃなく、怪しい博物館にも詳しい!
荒俣 宏
今度は“文系編”。ひとりひとりの個性が出るんでしょうね! 「これはいったい、博物館なのか?」というものが出てくるのを楽しみにしております。
田中直樹
(ココリコ)
息子さんと博物館に行っても、つい自分の方が夢中になってしまう!
田中直樹
芹那
(SDN48)
博物館は一人で行ってじっくり楽しみたい!
芹那