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2012年2月7日(火) 19:14 |
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児童虐待事件、報告書を市長に提出
去年2月、岡山市で起きた児童虐待事件で、岡山市の対応が適切であったかを検証する部会の報告書が、高谷岡山市長に提出されました。
報告書は、検証部会代表の東條光彦部会長から、高谷茂男岡山市長に手渡されました。 報告書は去年2月、岡山市北区で母親が発達障害を持つ長女を監禁し、死亡させた児童虐待事件を受けて、再発防止策などがまとめられています。 今回のケースでは、学校や医療機関などから児童相談所に、長女が日常的にけがをしている状況や、学校での行動などが何度も報告されていました。 検証部会では、児童相談所がその報告1つ1つを個別のものとして捕らえてしまっていたことが問題だったと挙げられています。 今回のような長期間の支援が必要な場合、虐待の度合いや周りの環境などを定期的に再評価することが求められるため、報告書には変化に気付くためのチェックシートの作成も盛り込まれました。 また、母親は長女が4歳のときから児童相談所に相談に訪れていたといいます。 相談所にきていたことで、児童相談所は当初、長女の発達障害に対して、母親が理解を示していると捉えていました。 このことが、虐待の可能性を報告していた学校との危機感のギャップが生じていたのではとしています。 岡山市は今回の報告書を受け、児童相談所が中心となって、虐待事案に取り組めるような具体的な改善策について検討するとしています。
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