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2012年2月7日(火) 19:14 |
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県庁に地域医療支援センター開設
岡山県北などでの深刻な医師不足の解消に、行政が動き出しました。 県と病院が連携して地域医療の課題に取り組む新しい組織が、岡山県庁に開設されました。
新しい組織の名称は「地域医療支援センター」で、センター長となる岡山済生会総合病院の糸島達也名誉院長に、石井岡山県知事から辞令が交付されました。 センターには担当の職員を常駐させ、どの病院にどの分野の医師が不足しているかなどのニーズを把握、地域医療を志望する医師とのマッチングを行うほか、岡山大学病院とも連携し、医師の育成やスキルアップ環境の整備なども行います。 医療先進県と言われる岡山県。 人口10万人当たりの医師の数は282.9人で、全国平均の230.4人を上回っています。 しかし、県北の3つの医療圏では、全国平均を下回っているのが現状です。 岡山県鏡野町で医師7人が常勤する鏡野病院では、内科と小児科は院長自らが兼務しているほか、耳鼻科、外科は休診も多く、満足な体制とはいえません。 病院まで足を運べない高齢者も多い地域。 奥津、上斎原など、医師がいなくなった診療所に医師を派遣することも欠かせないため、慢性的な人手不足に悩まされています。 センターでは早速、各病院の医師不足の現状を詳しく調査することにしていて、5月ごろには、ホームページで県内外の医師や研修生にむけた情報提供を始めたい考えです。
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