黒田、サバシアに次ぐ先発２番手　自主トレは好調、早くもBP入り

　ヤンキースの公式サイトが６日、入団した黒田博樹投手（３６）＝前ドジャース＝をエースのＣ・Ｃ・サバシア（３１）に次ぐ先発２番手に推した。サイト内の質問コーナーで「おそらく先発２番手だろう」と高く評価した。

　このほかローテ候補にはＡ・Ｊ・バーネット（３５）、昨季１６勝のイバン・ノバ（２５）、マリナーズから移籍したマイケル・ピネダ（２３）らがいるが、同サイトは「（２番手に）ノバの可能性もある。ピネダはまだ育成途中だ」とした。高年俸のバーネットが他球団に放出される可能性もあり、現状ではサバシア＆黒田のツープラトンで開幕ダッシュを目指すようだ。

　黒田はメジャー５年目に向けて、自宅のあるロサンゼルスで自主トレ中だ。共同電によると、既にブルペン入り。鎖を振り回すなど多彩なメニューを取り入れて体幹の強化に取り組んでいるという。「例年よりは体調がいいと思う」と仕上がりの良さを強調した。

　ＦＡとなった今オフは古巣・広島からもラブコールを受けたものの、最終的に選んだのは名門ヤ軍。「これまでワールドチャンピオンにまでいけなかった。一番チャンスのあるチームから誘いを受け、自分の中でグッと来るものがあったのかもしれない」と入団動機についても明かした。

　昨季は勝利数（１３勝）、先発数（３２試合）投球イニング（２０２イニング）、防御率（３・０７）ともメジャーで自己ベスト。故障に縁がないというセールスポイントもできた。１０日で３７歳になる右腕は「年齢的にも、今年は特に野球人生の集大成というか、覚悟を決めてやろうかなと思っている」と全力を尽くす決意だ。