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【大リーグ】

松井のヤ軍復帰ピンチ!? 左打者補強 イバネス最有力で

2012年2月8日 紙面から

 アスレチックスからFAとなった松井秀喜外野手(37)の古巣・ヤンキース復帰が、再び微妙になってきた。米国内の複数メディアが6日、ヤ軍とラウル・イバネス外野手(39)=フィリーズからFA=側が真剣交渉を行い、今週中にも合意の可能性があると報じた。イバネスはヤ軍が今オフに計画した左打者補強でリストアップした松井ら候補選手の中で最年長、最高年俸も「左翼を守れる」ことが評価され、ヤ軍関係者も、イバネス獲得が「最良の選択肢」と語っている。

 地元紙ニューヨーク・デイリーニューズ(電子版)が、複数のヤ軍関係者の話として報じたところによると、松井やイバネス、J・デーモン外野手(38)=レイズからFA=、E・チャベス(34)=ヤ軍からFA=ら左打者補強リストの中で、最上位にランクされているのはイバネスだという。

 イバネスは昨季打率2割4分5厘、20本塁打、84打点。打率以外の2部門で他候補を上回っていることもさることながら、出場144試合中138試合で左翼に入ったことが大きく評価されているという。ヤ軍関係者は「松井やデーモンも『俺も守れる』と言うだろうが、少なくとも球団は懐疑的に思っている」と語っている。

 イバネスには他の複数球団も興味を示し、残り200万ドル(1億6000万円)ともいわれるヤ軍の補強費以上のオファーを提示している球団もあるが、米放送局FOXスポーツのローゼンタール記者は自身のツイッターで「イバネスは他球団より安い年俸でもヤンキースとの契約を望んでいる。既に真剣に交渉中」と“相思相愛”を強調。同ESPN(電子版)報道通りならば、今週中にもイバネスのヤ軍入りが決まることになる。

 イバネスがヤ軍を熱望していることはデイリーニューズ紙も触れ、「6月に40歳になるイバネスにとって最後のシーズンになるかもしれない。注目度の高いヤ軍でもう一花咲かせたいと考えている」としている。

 加齢による衰えは隠せないものの、10季連続で二塁打30本以上、過去7シーズンでいずれも20本以上の本塁打を記録してきたバットが、スターぞろいのヤ軍でも活躍の場を与えられることは間違いないとしている。

 先週末にNY市内であった慈善イベントで、ヤ軍のジラルディ監督は「チームにとっては打者をもう1人加えることが僕は大事だと思う。ア・リーグはタフだから」などと語り、左打者のさらなる補強を考えていることを明かした。イバネス、松井らの具体名を出し、寸評も加えて横一線を強調したが、現状ではイバネスが大幅リード。「特別なチーム」と言ってはばからない、松井のピンストライプ再び−の思いがかなう可能性は低い。

 

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