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2012年2月7日13時44分

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モヒカン刈りに赤ら顔… 眠るひな人形「第二の人生」

写真:経営する理髪店に飾るひな人形をモヒカン刈りに整える奥村勉さん(44)。「郡上が好きだから」。観光とは直接関係ない店舗も参加している=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影拡大経営する理髪店に飾るひな人形をモヒカン刈りに整える奥村勉さん(44)。「郡上が好きだから」。観光とは直接関係ない店舗も参加している=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影

写真:スクーターに乗ったひな人形=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影拡大スクーターに乗ったひな人形=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影

写真:買い物に付き合って荷物持ちをする男性役のひな人形=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影拡大買い物に付き合って荷物持ちをする男性役のひな人形=6日午後、岐阜県郡上市、越田省吾撮影

 飾られずに家庭に眠ったままのひな人形に手を加えて、日常生活の一コマを表現する人形として再び飾る催しが、名古屋市と岐阜県郡上市で開かれる。ひな人形に現代の生活感を与える発想が評判を呼んでいる。

 古い着物をミニチュアの着物に作り替えている「古裂(こぎれ)美術工房」(名古屋市熱田区)を開く吉野孝子さん(55)が、ひな人形の「第二の人生」を思いついたのは3年前。飾られなくなったひな人形が捨てられることに疑問があった。「飾らないから捨てるのではかわいそう。お経をあげるだけが供養じゃない」

 飾られている時は、むやみに触るのは厳禁のひな人形。首の角度を変えて手元に視線を向けたり、腕を動かして小物を持たせたりして、「日常」を再現した。昨年「福よせ雛(びな)」と名付け、マージャン卓を囲んだ姿や洗濯物を干す男びななど約130体を郡上市の郡上八幡博覧館に置くと、「面白い」と評判になった。

 今年は、郡上市の実行委員会が、不要になった2千体を全国から集めた。市内の160以上の店や警察署、市役所などに飾る。畳店では畳を作る様子の人形、警察署には赤ら顔の人形を置いて飲酒運転撲滅のメッセージを伝えるなど、吉野さんが展示場所と関係のある人形に仕立てた。頭髪をモヒカン刈りにした過激な人形もある。それぞれに保管して来年も飾る予定だ。

 展示は、8〜12日は文化のみち二葉館(名古屋市東区)、11日〜5月13日は郡上市八幡町内、2月15日〜3月初旬は星ケ丘三越(名古屋市千種区)、2月23日〜3月6日はランの館(同市中区)などである。問い合わせは、古裂美術工房(052・253・9914)へ。郡上市での展示は郡上八幡まちごとギャラリー実行委員会(0575・65・3215)へ。(宮沢崇志)

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