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ネットゲーム トラブル増

2012年02月05日

◇県窓口への相談 今年度3割増

 オンラインゲームのトラブルをめぐり、県消費生活支援センターに相談する人が増えている。「300万円かけたキャラクターが突然、消えてしまった」「ゲーム通貨を持っているのに、ゲームが終了して使えなくなった」などと訴え、今年度の相談件数は12月末ですでに、昨年度より3割以上増えた。

◇300万円キャラ消失・通貨無効に

 昨年6月、30代男性から相談が寄せられた。男性はゲームサイトで、お気に入りのキャラクターを強くするための装備集めに力を入れ、約300万円をつぎ込んだ。しかしある日、サイトにアクセスするとキャラクターが消えていた。運営会社に相談したが、原因は不明のままだという。

 20代男性は昨年12月に相談。無料のうたい文句を信じて利用したゲームサイトで、知らない間にアイテムを購入させられ、3万7千円を請求されたという。

 アイテムを購入する通貨を買ったのに、運営会社からゲームの終了を通告され、使えなくなってしまったと訴える問い合わせも多いという。

 センターによると、オンラインゲームのトラブルに関する相談は2009年度が70件で、10年度は96件。さらに11年度は12月末までで131件に増加した。同年度のトラブルになった利用額は計768万円という。

 相談する人の年齢層は、最も多い30代(35・1%)の次が40代(22・6%)で、子を持つ親の世代が目立つ。20代が17・9%で、10代は13・2%。70代も2件あったという。

 県消費生活支援センターの担当者は「ゲームに夢中になり、高額アイテムを買ってしまいがち」と指摘。ゲームをする前に「しっかり規約を読んで利用してほしい」と基本動作の徹底を呼びかける。「親は購入時に求められる携帯電話などの暗証番号を、子どもに知られないようにしっかり管理してほしい」と注意点も挙げた。相談はセンター相談窓口(048・261・0999)などへ。

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