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福島臨海鉄道が全面復旧 10ヶ月半ぶり

2012年02月02日

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見送りを受けて出発するコンテナ列車の第一便=いわき市小名浜

 津波で線路や施設が被災し、一部運休が続いていた福島臨海鉄道(本社・いわき市小名浜)が全面復旧し、1日、10カ月半ぶりに全区間で運転を再開した。

 福島臨海鉄道は小名浜駅とJR泉駅間の5.4キロを結ぶ貨物専用の鉄道。地元から主に工業製品を運び出し、北海道からの農産物などを運び入れている。

 小名浜港近くの駅施設や機関車検修庫が大きな被害を受け、線路も土砂で埋まって枕木が破損。被害が比較的軽かった泉駅―宮下駅間3.6キロの運転を昨年5月に再開、残る区間の復旧作業を急いでいた。

 この日、小名浜駅であった出発式で河野志郎社長は「小名浜の街は大震災を乗り越えて発展しようとしている。臨海鉄道も、引き続き地域の役に立つことを誓う」とあいさつ。全面復旧後の第1便となる10両編成のコンテナ列車が泉駅に向けて出発した。

 沿道で見守っていた主婦(57)は「ゴトン、ゴトンと列車の走る音が小名浜に響くのは、街の元気を告げているようで本当にうれしい」と話した。(江川慎太郎)

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