[ボストン 6日 ロイター] 米東部マサチューセッツ州ケープコッドの海岸で先月、129頭のイルカが岸に打ち上げられ、研究者らがその原因に頭を悩ませている。
国際動物福祉基金(IFAW)によると、調査を始めた1999年以来、1つの種が打ち上げられたケースとしては最多に上る。イルカは先月12日から同海岸に現れ始め、37頭は救助された後に海に戻されたが、92頭は打ち上げられたときには死んでいたか、のちに死んでしまった。
IFAWの広報担当者、ケリー・ブラノン氏によると、研究者らは9頭を解剖したが、病気やけがなど何らかの決まった傾向を明らかにすることはできなかった。原因究明のため、研究者らは助かったイルカにストレスの兆候の有無や血液検査などを行い、識別のタグを付けて海に戻したという。
研究者らは、イルカがなぜ毎年1月から4月に同海岸に集まってくるのか、また、今年はなぜこのように多くが打ち上げられたのかを引き続き調査するとしている。
2012年2月7日 14時10分