韓流による収益が急増、K-POP人気で

昨年の収益7億9400万ドル

映画・テレビ・音楽CDなど、文化産業の収入が過去最高に

 韓流ブームの影響で、昨年に韓国の文化産業が海外で挙げた収益が、過去最高を記録したことが分かった。

 韓国銀行が6日に発表した国際収支統計によると、映画、テレビ、音楽CDなど文化・娯楽サービス部門の昨年の輸出額は7億9400万ドル(約607億円)で、関連統計を開始した1980年以来最高となった。2010年に記録した6億3700万ドル(現在のレートで約488億円、以下同じ)に比べ、25%増加した。

 文化産業が海外で挙げた収益は、1996年まではゼロで、97年に初めて輸出で500万ドル(約3億8300万円)を稼いだ。昨年の輸出規模を97年と比べると、14年間で160倍近く伸びたことになる。韓国銀行の関係者は「K-POPがアジアだけでなく欧州や米国などでも大きな人気を集め、韓流関連の輸出が急増したためと推定される」と語った。

 だが、文化・娯楽サービス部門は輸出に比べ輸入額の方がはるかに大きく、依然として赤字状態だ。それでも赤字規模は2010年の3億8500万ドル(約295億円)から昨年は2億2400万ドル(約141億円)に減少した。

 一方、建設サービス部門は、新興国を中心に海外での建設工事受注が相次ぎ、輸出額は前年比26.8%増の151億8500万ドル(約1兆1600億円)で過去最高となった。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2011 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース