メジャーデビューを果たし、今大注目の「Team.ねこかん[猫] 」nyanyannya氏にインタビュー!

2007年に「エアーマンが倒せない」をニコニコ動画にアップし、現在390万以上の視聴を記録。そして、2010年にTVアニメ「ヨスガノソラ」挿入歌 『ツナグキズナ』(Team.ねこかん[猫]feat.天乙准花)でキングレコードからメジャーデビューを果たした今大注目の創作ユニット「Team.ねこかん[猫]」にインタビュー!
nyanyannya氏に「Team.ねこかん[猫]」結成秘話から現在に至るまでの活動について語って頂きました。
(インタビュー・テキスト・写真:宮島健)


—まずは「Team.ねこかん[猫]」の結成に至る経緯について教えてください。

nyanyannya:まず音楽を始めたきっかけですけど、高校の時に、新入生歓迎会ってあるじゃないですか。その時に先輩が体育館でバンド演奏をしていて。
それを見た瞬間、「うわー これだ!」と思った!!!
僕も高校デビューしようと(笑)。

それで、全然話したこともない、知らない前にいる奴に声をかけた(笑)。
音楽ができるかも分らなかったけど、そいつもなんか僕と同じ顔をしてたので。

それが音楽、バンド活動を始めたきっかけでしたね。

バンドメンバーが全員素人からのスタートで、ベース担当のやつも、ベース持っていなくて、おだてて買うところから始めた(笑)。

それでしばらくコピーバンドとして活動していたんですけど、壁にぶち当たったんですよ。
素人の限界というか。アマチュアバンドなんで。

そこで上手いギタリスト探した。やっぱりギターうまいやつがいないとだめだなってことで。
そしてら、クラスにギター弾けるやつがいるって友達づてに聞いて、じゃあ、そいつのケータイ番号教えてよって言って教えてもらって速攻かけて。

じゃあって言って、次の日に練習場所に来てくれたのが今の「Team.ねこかん[猫]」の相方である「シャム」でした。


—コピーバンドではどんなジャンルの音楽をやっていたんですか?

nyanyannya:高校時代はモンパチ(MONGOL800)とか流行っていたんですど、僕らは中学時代に流行っていた思い出が忘れられなくて、ビジュアル系バンドのGLAY・L’Arc-en-Ciel・LUNA SEAなんかをやっていました。
僕は当時歌ってなくて、ギターやベース、ドラムをやっていたりと、とにかく全てのパートをやっていました。

—それが今のアレンジに生きているんですね。

nyanyannya:そうだと思います。一通りやっていたので。
ただピアノだけ弾けないんですよ(笑)。

打ち込みするときは鍵盤を人差し指で音を確かめて、コードだけ弾いて打ち込んでやっています。

—楽器は誰かに教えてもらったりしていたのですか?

nyanyannya:高校から一から始めて、誰からも教わらず、全て独学でやりましたね。

で、僕の通っていた高校は進学校だったので、高校出た後はそのまま大学行きました。
僕とシャムは違う大学になって、バラバラになりました。

それで高校の時のバンドって、大学行くとよく空中分解しちゃうんですよ。
僕らもそうだった。

もう大学生だし、メンバーもそれぞれの道に進みはじめちゃって。
調理師になるっていうやつがいたりとか、「バンドなんか食っていけないだろう」という空気がすごい広がって。

ただ、僕は音楽が大好きだったので、どうしても音楽を続けたかったんですよ。

でも1人じゃバンド活動はできないから、そこで「宅録」を覚えようと。

大学時代は宅録にとにかくハマって、大学行かずにほぼ作業していた(笑)。
友達からは「お前大学来ないの?」みたいな。

この時に僕の今の音楽のベースは全てできた。


それから、メジャーデビューシングルTVアニメ「ヨスガノソラ」挿入歌で歌ってもらった、女性ボーカルJUNCA(天乙准花)と出会って、宅録で歌ってもらった。

そんなことを続けていて、大学を卒業してから3ヶ月間だけですけど、ニートをしていたんですよ。


で、ニートってものすごい時間があるんです!


とにかく無茶苦茶時間があって1日21時間ぐらいがフリータイム(笑)。

その時間を使って何をするかといったら大体がネットゲームをするか、他の何かをするかっていう2択になると思うんです。

でも、僕はネットゲームにははまらなくて。

そのかわりにハマったのが、「ニコニコ動画」でした。

まだベータ時代のニコニコ動画に出会って、新着動画とかすごいあさってた。

その時にあがったばっかりの「エアーマンが倒せない」という動画を見て衝撃を受けた。

僕が高校生の時から好きだった音楽のベースそのままの曲だったので、これは歌ってみるしかないということでカラオケ気分で歌ってみたんですよね。

本格的に歌を始めたのはそこですね。

—ということは「ニート」していた時期がなければ、この世界で活動していなかったかも知れないってことですかね(笑)。

nyanyannya:そうですね(笑)。
やっぱり暇って大事ですよ。
なんかよくわかんないこと考えますもんね。暇だと(笑)。

—そしていよいよこのタイミングで「Team.ねこかん[猫]」結成ですね。

nyanyannya:そうですね。
「Team.ねこかん[猫]」は「エアーマンが倒せない」を作った2007年5月に結成しました。

「Team.ねこかん[猫]」のメインは2人で、僕と高校時代の同級生のシャムからなる創作ユニットです。
あとはそのほかにも実際会っているメンバーがいたり、会っていないメンバーもいるのですが、基本的には同人サークルというくくりになりますね。

で、そのほかに「てつ×ねこ」という活動もしていて、これは僕とシャムの他に、「せら」と「JUNCA(天乙准花)」が加わります。
「てつ×ねこ」オフィシャルサイト

—もともとロックマンが好きだったのですか?

nyanyannya:基本的には何ヲタかというジャンルでいえば「ゲーヲタ」で、ゲーム全般が大好き。

それで、たまたま「てつ×ねこ」のせらが「ロックマン」の熱烈なファンで、それを応援しようということで「エアーマンが倒せない」を作りました。
そうしたら、合計300万~400万再生されて(笑)

今まで音楽やっていてこんなことはなかった。とにかく楽しかったんですよね。

それからニコニコ動画とか同人音楽活動とかによりハマり始めて、知り合いも増えていって、気がつけばCDがいっぱい出ていた(笑)。

—では、ユニット名の由来は?

nyanyannya:ねこかんの「ねこ」の部分は、シンプルに僕が「ねこ」好きなんで。

あと、猫が嫌いな人ってそんなにいないと思うんですよ。
カレーが嫌いな人があんまりいないように。

ちなみに猫は「王子」っていう猫を一匹飼ってます(笑)。

そこにあとはロックマンのE缶の [E] からインスパイアを受けて[猫]にして、組み合わせて「Team.ねこかん[猫]」。

とにかく原点は「ロックマン」なんです。

—基本的に楽曲提供や、フィーチャリングの形式で活動なさっていますが、誰か「Team.ねこかん[猫]」に正式メンバーでボーカルを加えようとかいう話にはなったことはないのですか?

nyanyannya:「Team.ねこかん[猫]」とつく場合は基本的には2人でしか活動しません。

ライブをやったことはこれまでには一度しかなく、基本的には引きこもりなんで(笑)。

あとは、僕らの作った曲を色々なボーカルの方に歌ってもらいたいというのも大きな理由ですね。

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