アンビエントオクルージョンってなぁに?
7当頁では、FF14でON・OFFの設定が可能な、
「アンビエントオクルージョン」(以下、AO)についての解説。
「AO使ったら負荷上がるけど、何が違うか分からんぜ!ヒーハー!」
という悶絶を解消するための頁です。
時折、奇妙な生物を用いる事にするが、ご愛顧頂きたい。
■そもそも、どういうものなの?
AOを訳すと「環境光の遮断」。非常に堅苦しいこと、この上無い。
3Dゲームの世界にも、お日様や照明などの明かりがあります。
これが「直接光」と言われるもの。
ゲーム内では、
目に見えない粒子のようなものをその光源体から照射しています。
この光の粒子にオブジェクト(物体)が当たると
壁や地面に自分の影をうつしだす。
これが従来の「シャドウ」と呼ばれる技術。
ところが、AOを有効にすると、光の粒子が壁や地面に反射し
その反射光が、違う方向からやんわりと物体を照らし出す。
ちょうどアスファルトの照り返しのように。
これが「環境光」と言われるものです。
地面に跳ね返った光の粒子がボールを照らす。
ボール下部の影はやわらかく薄くなり、さらに背後の影はより強調される。
これがAOの技術です。
光は光!影は影!という従来の表現から
「やわらかい影だってあるよね」
「光って反射するから、ぼんやりした影もあるよね」
という現実を具現化したのが、AOだと思ってもらって差し支えない。
その特徴の最たるものが下の画像である。
物体どうしの隙間に注目。
それぞれが光を邪魔しあい、やわらかい影を演出しています。
またドーナツ型の凹みには、影が強く表現されていますね。
これによって、物体がよりリアルさを帯びるわけです。
■実際にどれくらい違うのさ?
ここからは実際に見比べましょう。
まずは下の画像。
左がAO設定をONにしたもの。右がAO設定OFFである。
もう少し拡大してみると・・・
赤い矢印の部分に注目。
オブジェクトの隙間に、影がクッキリと出来ているのが確認できます。
また、キャタピラが地面に近いほど、キャタピラ自身も暗くなっているのが
お分かり頂けるだろうか。
他にも、砲台近辺の陰影も強調されており、無数にその効力を発揮。
正直、この程度っていえばこの程度w
■GPUの負荷はどうなの?
ここからが本題。
実は、NVIDIAはGPU側からAO設定を有効に出来るようにした。
ただし、ゲーム側でAO設定が可能なものは、ゲフォ設定からのAOは無効。
Reviewer's Guide曰く
「ゲームにもよるが、fpsの値は20~40%落ちる」と言われています。
オブジェクトが多彩な超絶グラフィックのゲームほど
影処理が増えるので、フレームレートは下がるだろう、との事。
光を反射させオブジェクトの状況を知る必要があるため、
描画されたオブジェクトに後から処理を行う。
環境光が、隙間に届かなければ強い影。届くならぼんやりした影。
これを延々と処理するので、相当重くなるのは当然のこと。
FF14でも、AO設定をONにする事で、GPUのシェーダプロセッサを用いて処理をする。
そのため、HD4870でAO設定は自爆行為にあたると思われます。
HD5850でAO設定ONにすると、被写界深度が目じゃないくらい重くなる。
との報告も頂きました(ついった友、ありがとう(*´∀`*)
たぶん20fps前後のフィールドも、15~16fpsになってるんじゃないかな?
( ´・ω・`)。o0(ついに後頭部見せちゃったか
AOオンしたときに、建物内の小道具とか背負ってる盾の質感が良くなったと思ったんだけど、気のせいじゃなかったんだ。
バッファ2倍より断然軽いし、FPS低下も許容範囲だったからこっちを導入することにしたぜ(`・ω・´)
ぶりっつぇん(管理者) Reply:
8月 4th, 2010 at 9:40 PM
モザイクかけるかどうか、悩んだよ・・・
バッファなんかも指南書あった方が良いかのぅ(´・ω・`)?
2倍バッファは異方性フィルタリングがんがんにするくらい重いw
GPUのOCで、その辺の処理は緩和されると思うけど・・・
まだ手元にMatrixと当選メールが無いので、何とも言えない('A`)rz
名前入れ忘れました…Kuloriでした(´・ω・` )
ぶりっつぇん(管理者) Reply:
8月 3rd, 2010 at 6:26 PM
くろりちゃん!コメントありがとぅ(*´∀`*)ノ
ブリの眼はそんなに高性能じゃないw
GTS250だとどこまで耐えてくれるんだろ・・・
ON→OFFでどれくらいfps落ち込むか、ブログUP待ってます(ΦωΦ)b
ブリの眼から出るビーム=アンビエントオクルージョン でおk?(゜Д゜)
ウソですとてもわかりやすかったです(´・ω・` )
参考にして設定いじってみよーっと(゜▽゜)
GTX470のグラボでFF14βをやってるものです。
某掲示板でnVIDIAのコンパネからAOをオンにした方が軽いという話が出ていたので自分もやってみたのですが、「軽いも何も効いてないんじゃね、これ」という感じでした。キャプチャー&拡大して検証した訳ではないのですが。
>実は、NVIDIAはGPU側からAO設定を有効に出来るようにした。
>ただし、ゲーム側でAO設定が可能なものは、ゲフォ設定からのAOは無効。
ここ重要ですね。
この記事の様にAOがどういう効果か分かり易く説明していただけると、誤解もなくなりいいことだと思います。
なおFF14側のコンフィグでAOをオンにすると陰影感がリアルになるので、個人的にはバックバッファを2倍にして滑らかにすることの負荷よりAOをオンにすることの負荷を取りたいと思います。バッファ2倍にするよりは軽いですし。
FPS的には確かに大まかに言って28~30FPS→23~24FPSという感じ(1920×1080の場合)で20%ダウンというところでしょうか。バッファ等倍であればカクつく程ではありません。
ただGPU負荷は70%台→99%になるため夏場は熱が心配というところです。
ということで簡単な報告ですが。。
※ちなみにバックバッファ2倍とAOオンを同時に有効にするとFPSは一桁になってゲームになりませんw
ぶりっつぇん(管理者) Reply:
8月 3rd, 2010 at 5:24 PM
匿名様へ
とんでもなく貴重なお声ありがとうございます!!
このお声も含めて、β動作環境の一覧もUPしようかと思っています(・∀・)b
GTX470、HD5850のレベルだと
バックバッファ等倍+AO設定ONがベターぽいですね。
それにしても99%てwスーパーサイヤ人一歩手前( ゚д゚ )
ぷっつん来たらグラボが金色に輝き出すかも知れませんw