TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉参加に向けた関係国との協議で大きな焦点となるアメリカとの初めての協議が日本時間の8日未明にワシントンで始まります。
アメリカとの初めての協議には、日本から外務省と農林水産省、それに経済産業省の局長級の職員が、アメリカからはカトラー通商代表補らが出席して日本時間の8日午前4時から始まり、日本の交渉参加を認めるための条件などについて意見が交わされる見通しです。
アメリカはこれまで日本に対して、自動車市場の一段の開放や、簡保など郵政関連事業について民間企業との対等な競争条件の確保、それにアメリカ産牛肉の輸入条件の緩和などに関心を示してきました。
加えてアメリカ国内では、日本がTPP交渉に参加するのであれば、例外を設けずにすべての品目の関税を撤廃すべきだといった高いレベルの自由化を求める意見が強まっています。
アメリカ政府が日本の交渉参加を認めるにあたっては、事前に議会の承認が必要で、国内のこうした意見を踏まえ日本に厳しい条件を突きつけることも予想されます。
これに対して日本側は、一部の品目や分野に配慮しながら交渉に応じる用意があることを伝える方針で、TPP交渉全体にも大きな影響力を持っているアメリカ側の対応を見極めたい考えです。
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