広島高速5号・二葉山トンネル(東区)の建設に反対する「牛田東一丁目町内会」は6日、県と広島市に対し、牛田東1でのボーリング調査を中断するよう要請した。「安全性が確認されていない」と主張している。
市によると、広島高速道路公社が00~01年に牛田東3の6カ所でボーリング調査を実施。市役所で記者会見した同会によると、牛田東3の住民から「5、6年前から地盤沈下が発生し、床が傾いた」などの申告があったという。同会は「牛田東3と牛田東1は、大規模盛り土で造成された住宅地で、牛田東3の地盤沈下はボーリングで発生した恐れがある」と主張。牛田東1の公園で実施中の調査中断を求めた。
一方、市は「(地盤沈下を申告したとされる)本人に聞き取りをしようとしたが拒否され、事実関係が把握できていない」としている。
また、牛田東1の調査を巡り1月31日、住民の反対行動に対し、同公社が110番する事態があった。同会は通報した根拠を示すよう求めた。【樋口岳大】
毎日新聞 2012年2月7日 地方版