東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島の3県で幼稚園から大学に通う人数は、前の年度と比べて2万7000人余り減少し、特に福島県では東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で大幅に減少したとみられることが文部科学省の調べで分かりました。
文部科学省によりますと、去年5月1日時点で東日本大震災の被災地のうち、岩手、宮城、福島の3県で幼稚園から大学に通う人数は合わせて83万4065人で、前の年度と比べて、2万7895人減少しました。
このうち福島県は1万7415人と減少幅が最も大きく、前の年度よりも5.8%減り、原発の事故が影響したとみられています。
岩手、宮城、福島の3県では震災前も少子化などの影響で子どもの人口の減少傾向が続いていましたが、岩手県は4207人で2.3%の減少、宮城県は6273人で1.7%の減少で2つの県とも2%前後の減少にとどまりました。
福島県の中でも特に幼稚園児は3311人の減少(-11%)、小学生は9240人の減少(-7.8%)といずれも減少の幅が大きく、文部科学省は小さな子どもは放射線の影響を受けやすいとされるため、県外に離れるケースが多かったとみています。
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