静岡県御殿場市で01年、当時15歳だった女性に集団で乱暴したとして強姦(ごうかん)未遂罪に問われ、最高裁で有罪が確定し服役した当時16~17歳の元少年4人が、「虚偽の被害申告などで裁判所に誤った判決をさせ、強い精神的苦痛を受けた」などとして、元少女に計2000万円の損害賠償を求める民事訴訟を静岡地裁沼津支部に起こしたことが5日、分かった。提訴は11年12月21日付。
訴状によると、元少年4人は「強姦未遂の被害事実は全く存在しない」とし、元少女が警察官や検察官に虚偽の被害申告などを行ったことで「無実でありながら有罪判決を受けた」などと主張している。
元少年4人は、05年10月に同支部で懲役2年の判決を受け、控訴。07年8月に東京高裁で懲役1年6月の判決を受け、09年4月に最高裁が上告を棄却し有罪が確定、服役した。【樋口淳也】
毎日新聞 2012年2月5日 20時32分