「改革の旗手」はいずこへ――。日本相撲協会の理事選は30日、両国国技館で開かれた。再選を目指していた貴乃花親方(39=元横綱)は11票を集めて2期連続の当選。良好な関係にある北の湖親方(58=元横綱)が再び理事長に就任したことで〝後継者〟としての展望も明るくなった。しかし協会内部には貴乃花親方の手腕に懐疑的な見方が出ていることも判明。2期目に確かな実績を残さないと、将来の理事長就任は遠のくばかりだ。
大方の予想通りの選挙結果となった。貴乃花親方は自派が持つ7票に加え、他の一門から4票の〝造反票〟を獲得。合計11票で再選を果たした。貴乃花親方は「もういいですか」と報道陣の質問をさえぎり、理事2期目に向けた抱負を語ることはなかった。選挙後に開かれた理事会では、北の湖親方の理事長復帰が決定。これで注目が集まるのが、将来的には理事長を狙っているとされる貴乃花親方の評価だ。
北の湖親方は前回理事長時代の2008年2月に貴乃花親方を審判部副部長に抜擢。一昨年8月の理事長交代の際には、貴乃花親方が北の湖親方を理事長に推薦するなど両者は「蜜月関係」とも言われている。貴乃花親方がこの関係をさらに強化していけば、〝後継者〟として周囲に認めさせることも可能だ。
だが協会の長になるためには、さすがに権力者とのパイプだけでは足りない。やはり誰もが納得する結果を出し、リーダーとしての資質を示す必要がある。ただ問題は、協会内に貴乃花親方の手腕に対して懐疑的な見方があることだ。
中堅親方の1人は「この2年間で理事として何をしたというのか。改革なんか、何もしていないじゃないか」と厳しい指摘をした。確かに前回選挙時には「改革の旗手」として注目を集めたものの、実際は任期中に着手した〝改革〟はごくわずかしかない。
前回の理事就任直後は相撲教習所の所長として東京開催の本場所前の土俵祭に教習所の力士たちを見学させて話題となった。しかし、その後は目新しい方策は皆無。一昨年8月の配置転換で就任した審判部長時代も、取組編成などで過去の慣例を踏襲するばかり。期待されていた〝独自色〟を出したとは言いがたい。この2年間の働きを目の当たりにしたあるベテラン親方も「(重職は)とてもじゃないけど務まらない」と切って捨てた。
将来の理事長就任を目指すうえでも、今度こそ待ったなしで実行力が問われることになる。逆に、2期目も実績を残せないままなら「貴乃花理事長」の実現は大きく遠のく。
大方の予想通りの選挙結果となった。貴乃花親方は自派が持つ7票に加え、他の一門から4票の〝造反票〟を獲得。合計11票で再選を果たした。貴乃花親方は「もういいですか」と報道陣の質問をさえぎり、理事2期目に向けた抱負を語ることはなかった。選挙後に開かれた理事会では、北の湖親方の理事長復帰が決定。これで注目が集まるのが、将来的には理事長を狙っているとされる貴乃花親方の評価だ。
北の湖親方は前回理事長時代の2008年2月に貴乃花親方を審判部副部長に抜擢。一昨年8月の理事長交代の際には、貴乃花親方が北の湖親方を理事長に推薦するなど両者は「蜜月関係」とも言われている。貴乃花親方がこの関係をさらに強化していけば、〝後継者〟として周囲に認めさせることも可能だ。
だが協会の長になるためには、さすがに権力者とのパイプだけでは足りない。やはり誰もが納得する結果を出し、リーダーとしての資質を示す必要がある。ただ問題は、協会内に貴乃花親方の手腕に対して懐疑的な見方があることだ。
中堅親方の1人は「この2年間で理事として何をしたというのか。改革なんか、何もしていないじゃないか」と厳しい指摘をした。確かに前回選挙時には「改革の旗手」として注目を集めたものの、実際は任期中に着手した〝改革〟はごくわずかしかない。
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