中日新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 静岡 > 2月6日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【静岡】

「虚偽の被害申告で苦痛」 御殿場強姦未遂で服役の4人が元少女を損賠提訴

 御殿場市で2001年に起きた少女強姦(ごうかん)未遂事件で、有罪が確定して服役した元少年4人が「虚偽の被害申告で精神的な苦痛を受けた」として、元少女に計2000万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁沼津支部に起こしていたことが分かった。

 訴状では、「強姦未遂の被害はまったく存在しない」と主張。それにもかかわらず、元少女=当時(15)=が御殿場署に被害届を出し、取り調べや公判でも虚偽の証言を繰り返したと指摘。その結果、元少年4人がいずれも懲役1年6月の有罪判決を受けたとしている。

 さらに元少女が被害を届け出てから約1年後に犯行のあった日を覆したため、元少年たちのアリバイの立証が困難になり、防御権が失われたと強調した。

 訴えを起こした元少年の1人の父親(57)は「やってもいない犯行で服役させられ、許せない気持ちがあった」と提訴の理由を説明。その上で「再審請求も視野に入れている」と明かした。

 この事件では、4人を含む元少年10人が御殿場署に強姦未遂容疑で逮捕された。全員がいったん、犯行を認めたが、その後は冤罪(えんざい)を主張。4人は最高裁まで争ったが、09年に上告が棄却され、2審の東京高裁判決が確定した。

 

この記事を印刷する

PR情報



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ