家電や玩具、衣類などの中古品の買い取り・販売を手掛けるハードオフコーポレーションが都市部への店舗網拡大に乗り出す。まず東京・秋葉原エリアに今後３年間で中古家電の「ハードオフ」を５店舗、中古玩具の「ホビーオフ」を10店舗出店する。電気街とサブカルチャーの街として知られる秋葉原エリアへの出店を加速し、ブランドイメージの向上も図る。

　ハードオフコーポレーションはこれまで10万人を１つの商圏として郊外型の店舗を中心に全国展開してきた。ただ、昨年暮れ、試験的に「ホビーオフ秋葉原中央口店」を出店したところ、販売が好調に推移。今後も高い購買力が見込まれると判断し、秋葉原を中心に都市部への店舗網の拡大を進める方針だ。

　17日に「ハードオフ秋葉原１号店」をオープンする。開店から１週間は買い取りを先行し、商業ビルの２階と３階部分を借りて、２階で中古のオーディオ製品と時計、３階では中古の楽器を扱う予定。24日からは販売も含めてグランドオープンする予定。初年度の売上高は１億2000万円を目指す。

　秋葉原１号店はハードオフとして全国で300番目の店舗となる。これを機に、同エリアでは今後３年間でハードオフを５店舗まで増やす予定。２号店以降は中古パソコン専門や中古ソフト専門の形態などを検討している。

　また、中古玩具などを扱うホビーオフは今後３年間で秋葉原エリアに10店舗を展開する予定。昨年末に試験的に開店した秋葉原中央口店は、子ども連れの家族客の利用が目立っており、店舗数はハードオフよりも倍増させる方針だ。

　同社は原則として、中古玩具を買い取った店でそのまま中古玩具を販売している。ただ、今後は秋葉原以外の店舗で買い取った中古玩具を秋葉原の店舗に移してから販売する計画なども進める方針だ。