東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉で、温度計の1つの値が上昇している問題で、東京電力は、7日、原子炉への注水量を増やす対策をとりました。
しかし、これまでのところ温度は70度前後から大きく変化せず、慎重に監視を続けています。
福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つの値が先月27日以降、徐々に上がっていて、原子炉への注水量を増やしても、70度前後から下がらない傾向が続いています。
このため東京電力は、7日午前4時半ごろ、水を入れる2つのルートのうち、原子炉の上部から燃料に直接水をかける配管からの注水量をさらに1時間当たり3トン増やし、事故直後を除けばこれまでで最も多い13.5トンにしました。
しかし、午前5時に72.2度だった温度計の値は、午前10時でも69度と、70度前後から大きく変化せず、温度が下がる傾向にはなっていないということです。
東京電力では、原子炉に水を入れる配管の工事に伴って水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性が高いとみていて、注水量を増やした効果が今後出るのかどうか、24時間程度、注意深く監視を続けることにしています。
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