| デジタル一眼レフカメラ「D800」 |
ニコンは、動画撮影機能を強化したデジタル一眼レフカメラ「D800」を3月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は30万円前後。
また、センサーの前面から光学ローパスフィルタを外したモデル「D800E」も4月12日に発売。こちらもオープンで、店頭予想価格は35万円前後。
ニコンFXフォーマットのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ。35mmフィルムサイズに準じた撮像素子を備えたデジタル一眼として、世界最高という有効3,630万画素を採用しているのが特徴。「中盤デジタル一眼レフや、中判デジタルバックに匹敵するほどの解像感が得られる」としており、A1サイズ(594×841mm)までの引き伸ばしにも対応できるという。
| ニコンFXフォーマットのCMOSセンサー。世界最高という有効3,630万画素を採用 |
撮影データも大容量となるが、それを処理するためのエンジンとして「EXPEED3」を搭載。色再現性や階調処理、高感度撮影の処理も高速に行なえるという。また、動画撮影でもノイズの少ない、豊かな階調表現を実現したとしている。
動画撮影機能「Dムービー」を強化。「プロユースにも対応する本格的な機能」としており、素子からのデータ読み出し速度を向上。ローリングシャッターによるひずみを大きく改善したという。
動画撮影フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264、ファイル形式はMOV。1,920×1080/30p/25p/24pに対応。1,280×720/60p/50p/30p/25pも選択できる。1つの動画は最長で約29分59秒の撮影が可能。音声はリニアPCM。モノラルマイクを内蔵するほか、別売の外部ステレオマイク(ME-1)の接続も可能。
| D800を構えたところ |
微速度撮影にも対応。設定した撮影感覚で撮影した静止画を動画として記録するもので、通常再生速度の24倍〜36,000倍の動画をカメラ内で作成可能。作成したデータは動画として保存される。なお、微速度撮影の最長時間は20分となる。
| 背面 | 記録メディアはCFカードとSDカードのダブルスロット | 外部マイク入力も備え、別売のステレオマイク「ME-1」が接続可能 |
また、HDMI出力端子も備え、ボディ側の液晶モニタと外部モニタへの同時出力が可能。動画撮影や動画ライブビュー時の背面液晶モニタに表示される設定情報をHDMI出力映像に表示しない事もでき、ライブビューの映像を外部機器で直接記録する事もできる。ただし、動画撮影中にHDMIから出力される映像は1,280×720ドット以下のサイズとなる。
HDMIを介して外部のレコーダで録画する事を前提とした機能として、カスタムメニューに「パワー絞り」を用意。露出モードA/Mで動作するもので(動画撮影中は機能せず)、動画ライブビュー時に、滑らかな絞り制御が可能。「インデックスマーキング」を使えば、撮影中の動画の重要なフレームにインデックスマークを付けることもでき、カメラでの動画再生・編集中に目的の場所を素早く見つけられる。
外部マイク入力も備え、別売のステレオマイク「ME-1」が接続可能。音声確認用のヘッドフォン端子も備える。また、音声レベルインジケーターにより、動画ライブビュー中に音量を視覚的に確認しながらマイクの設定ができる。
既に発表されている「D4」と同じ、アドバンストシーン認識システムを搭載。撮影シーンの色や輝度を厳密に分析して認識。より高度なAF、自動露出、i-TTL調光、アクティブD-ライティング、オートホワイトバランスなどを可能にするもの。また、ファインダーを使っている場合でも顔認識が機能する。
測光システムは「3D-RGBマルチパターン測光III」に進化。前述の顔認識やハイライト解析などの詳細なシーン分析情報を使う事で、さらに精度が向上。顔領域の明るさを考慮した背景と人物のバランスのとれた露出制御を可能にするという。
ISO感度は100〜6400まで対応。ISO 6400に対して、約0.3、0.5、0.7、1段、2段(ISO 25600)までの増感が可能。液晶モニタは3.2型のTFT液晶で、約92万画素。
外形寸法は約146×81.5×123mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約900g、バッテリやメモリーカードを含めると約1kg。記録メディアはCFカードとSDカードのダブルスロット。CFはUDMA7に対応。SDカードはSDHC/SDXCもサポートする。
■D800E
| D800E |
D800Eは、センサーの前面から光学ローパスフィルタを取り除いたもの。光学ローパスフィルタはモアレや偽色を防ぐために、通常のデジタルカメラに使われているものだが、必要な反面、解像感を定価させるなどのデメリットがある。
D800Eはそれを取り除くことで、より高い解像感のある画像が撮影可能。高画素な撮像素子の力と、ニコンレンズの描写力をダイレクトに発揮できるとしている。高い解像感が求められる風景、美術品などの撮影に適しているが、反面、被写体や撮影条件によってモアレや偽色が目立つ事がある。
| ローパスフィルタを省き、高精細な撮影が可能。図書館を引きで撮影したものだが、本がしっかりと解像されている |