国の重要文化財の本殿が一部焼けた姫路市広嶺山の広峯神社で、消防法に定められた「防火管理者」が不在だった問題を受け、姫路市消防局は管内の文化財施設に対し、防火管理者の確認を始めた。管理者がいない場合は速やかに設置するよう指導する。
対象は姫路市と神崎郡3町で、姫路城や書写山円教寺など文化財指定を受けている建造物のうち、収容人数が50人以上の神社仏閣13カ所。防火管理者の確認とともに、届け出た管理者が変わっている場合、9日までに報告するよう求めている。
一方、今回の火災を受け、県教委文化財室も6日までに、各市町教委の担当者に対し、文化財の防火について所有者や管理者への指導を徹底するよう文書で呼び掛けた。(中川 恵)
(2012/02/07 12:00)
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