乾はるか ( プレイコミック/秋田書店・1991年1月24日) 今やコミック作家というよりは
北川プロ の看板ディレクターになってしまった感じの乾はるか氏。先週発売されたばかりの新作
「黒パンストの女王 PART-4 〜ディルドウの罠〜」 では原作のみの参加だが、このシリーズの第1作では監督・脚本も手がけていた。
デビュー当時は少年チャンピオンにも作品を発表していた正当派。アダルト系のエロ作家というよりは「お色気マンガ家」と呼ぶにふさわしい。
「プレイコミック」は少年チャンピオンの出版社である秋田書店の、大手にしては貧乏臭い成年向けマンガ雑誌。
この雑誌の偉大なところは、すでに1980年代からSMをモチーフとした作品を掲載していたこと。フェムドム的な期待に添うものは少なかった時代に「お元気クリニック」では毎回いろいろな患者が女王様やM男として登場し楽しませてくれた。好きだったなあ、このマンガ。
やはり
きちんとわかっている人が描いている作品 は、
内容に関わらず共感できる部分が多い。
ここで一部分を紹介しているエピソードでは、メインキャラである看護婦の多々瀬ルコ(ルビふりたくなる衝動にかられるこの名前!)によって、マゾヒストの心理・哲学がわかりやすく解説されているのでぜひご注目だ。抜粋している3ページめの彼女のセリフ
気持ちいいのは、愛するまたは崇拝するものから受ける「はずかしめ」を受けることというのはフェムドム心理の真理をついた名言。
今回の患者はスタミナドリンクを販売している製薬会社の三代目若社長。インポテンツに悩んでお元気クリニックにやってくるが、実はマゾだった...?
そこでルコ女王様のSM治療が始まる!
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