２０歳の誕生日にプロ１００ゴール　ネイマールはやはり持ってる！？

　【リオデジャネイロ（ブラジル）藤原清美】ブラジル代表ＦＷでサントスに所属するネイマールが５日、パルメイラスと対戦したサンパウロ州選手権のホームゲームで通算１００得点目を記録した。この日は同選手の２０歳の誕生日。１７歳でプロデビューし、年代別代表やフル代表での得点も合わせ、３年足らずでの大台到達となった。試合はこの得点でサントスが先制したが、その後２点を許し、１−２の逆転負けを喫した。

　サントスというより、ブラジルの至宝２０歳の誕生日。試合前の入場時には、サポーターによる「ハッピーバースデー」の合唱が起きるなど超満員のスタンドは大フィーバー。そんな大声援の後押しにネイマールがゴールで応えた。０−０で迎えた後半２４分、ＭＦガンソの左からのＦＫに対し、ゴール前で完璧に合わせたヘディングシュート。チームメートから手荒い祝福を受けた後、ネイマールは副審に注意されるまで喜びのダンスを踊り続けた。

　０９年３月７日に行われたサンパウロ州選手権のオエスチ戦でプロデビューを果たし、３戦目のモジミリン戦で初ゴールを挙げた。それから代表戦も含めて、３年足らずでのメモリアルゴール。年間３０点以上挙げてのハイペースでの記録達成を祝い、場内はさらに大きな歓声に包まれた。

　ところが、これ以上ない最高のバースデーになるはずだったシナリオは試合終了間際に狂った。同４３分と同４５分に連続失点。まさかの逆転負けを喫し、ネイマールの眼前は真っ白になった。試合後のインタビューに応じることなく、肩を落としてピッチを去った「背番号１１」。勝利の女神は、あまりにも非情だった。