キヨシ暑苦しいぜになる　完全防備できょう復帰

　キヨシが“熱い姿”ならぬ、“暖かい姿”で帰ってくる−。インフルエンザで休養していたＤｅＮＡの中畑清監督（５８）が７日から現場復帰することが決まり６日、球団が発表した。この日に医師らと相談した結果、ＧＯサインが出た。２日に感染が判明し、宿舎自室で４日間休養した指揮官にとっても待望の復帰だが、ぶり返しを防ぐため完全防備で球場に立つ。

　球団は、復帰する指揮官の“秘密兵器”として、ユニホーム下にはくスパッツを特注、着用を義務付けた。ジャンパーはもちろん、ネックウオーマーで首を暖めることも求めた。宜野湾球場への往復はマスクを着用して感染を防ぐ。

　強風が常に吹く海岸沿いの宜野湾ならでは対策。当地の６日の最高気温は２３度。７日も２２度と予想されているが、球場入りする午前９時過ぎは強い雨の予報。インフルエンザは完治したとはいえ、せき、たんの症状が残るだけに、重装備で万全を期す。

　中畑監督は、球団を通じ、気持ちをコメントした。中畑政権初の１、２軍入れ替えを断行した結果、高卒新人の高城（九国大付高）を７日から１軍に抜てきすることについて「高城の肩を含めた総合的な動きを見たいので、宜野湾に呼んだ。選手には常に競争意識を持って勝負してもらいたい」と意図を説明した。

　そして明るく前向きな姿勢も戻ってきた。「御心配をおかけしましたが、明日から復帰できそうです。元気な中畑をお見せします。ベテラン（三浦、篠原、江尻）の３人も合流し、キャンプはいよいよ本当の意味でのサバイバルに入ります。私も新たな緊張感を持って臨みます。ルーキーが初めて練習に出るような心境です！（笑）　頑張ります！」と気合十分。絶好調な指揮官が、再びキャンプを盛り上げる。　（後藤慎一）