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国際
国後島で国連機関が世論調査 「エコツーリズム」観光客誘致で
2012.2.3 19:01
[国連]
【モスクワ=佐藤貴生】国営ロシア通信は2日、北方領土の国後島にロシア政府が設定した国立自然保護区「クリリスキー」などをめぐり、国連開発計画(UNDP)が観光客誘致の可能性を探る世論調査を行っていると伝えた。
同通信によると、世論調査は豊かな自然を利用した「エコツーリズム」への関心などを調べるために、UNDPが地元住民らを対象に実施している。UNDPは3月下旬、国後島の中心都市ユジノクリリスクで島民を対象に、観光発展策に関する説明会を行う計画だという。同通信では、ロシアがUNDPに調査を依頼したかどうかには触れていない。
ロシアは2007年から15年までの予定で、クリール諸島(千島列島と北方領土)の経済発展を目指し、港湾や空港などのインフラ整備を進めている。また、駐留部隊の軍備の近代化も推進して経済、軍事両面で実効支配を強化している。
藤村修官房長官は3日の記者会見で、「日本は北方領土にきちんとした立場があり、その法的立場を害さないことが何より大切だ」と強調した。抗議するかどうかは「現時点ではそれ以上は申し上げない」と述べるにとどめた。
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