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シリア 政権離反した兵士が反撃

2月6日 23時59分

シリア 政権離反した兵士が反撃
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シリアでは、中部のホムスで、市民への弾圧を続けるアサド政権の部隊に対し、政権から離反した兵士たちが反撃を開始して激しい戦闘となっており、緊迫した状況が続いています。

反政府デモへの弾圧が続いているシリアでは、アサド政権の部隊が中部のホムスに激しい攻撃を行い、この週末だけで市民300人以上が死亡したとみられ、去年3月に一連のデモが始まって以来、最悪の事態となっています。
現地の情報を収集している人権団体などによりますと、ホムスでは、市民への発砲を拒否して離反した兵士たちでつくる「自由シリア軍」が、6日、主要な道路に配置に着いて、反撃を開始したということです。これに対し、政権側の部隊は、戦車やロケット砲などで「自由シリア軍」を攻撃し、激しい戦闘が続いているということです。
これまでのところ、犠牲者の数など詳しいことは分かっていませんが、ホムスの一部から政権側の部隊が撤退したという情報もあり、攻防戦が続いているもようです。
また、南部のダラアや首都のダマスカス郊外でも戦闘が激しさを増しているということで、国連安保理の決議案がロシアと中国の拒否権で否決され、アサド政権に対して国際社会が一致した対応をとれないなか、シリア情勢は一段と緊迫した状況が続いています。