'12/2/6
可部線電化延伸で地元説明会
JR可部線の廃止区間、可部―旧河戸間(広島市安佐北区)の電化延伸について市は5日、安佐北区役所で、可部駅寄りの2自治会を対象にした初めての地元説明会を開いた。延伸協議のネックは、住民の要望に反し、国が原則認めないかつての踏切の復活。市は代替案として、歩行者専用地下通路の設置案を示した。
光善坊自治会南地区、藤の森自治会の計56人が参加した。市の担当者が復活要望のある踏切4カ所のうち、2自治会に関係する1カ所については、結論が出ていないことを説明。仮に踏切が復活できない場合は、歩行者や自転車が通れる地下通路(100〜120メートル)を検討するとしてイメージ図を示した。
住民からは「踏切や里道は、通学や通院で多くの人が利用する。絶対通れるようにしてほしい」「地下通路は距離が長く現実的ではない。住民に不便を強いるのは認められない」との意見があり、あらためて踏切の復活を求めた。
【写真説明】住民から踏切の復活などの声が相次いだ説明会