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放射性物質検出 ヨシ焼き中止

2月6日 11時16分

放射性物質検出 ヨシ焼き中止
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栃木、群馬、茨城、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地で、毎年行われている恒例の「ヨシ焼き」について、ヨシを焼いた灰を検査した結果、放射性物質が検出され、安全性の基準もないことから中止されることになりました。

栃木県や群馬県などを流れる渡良瀬川の下流域に広がる渡良瀬遊水地には、夏の日ざしを遮る「よしず」の原料となるヨシが、およそ1500ヘクタールにわたって生育しています。毎年、ヨシを刈り取ったあとの3月下旬には、病害虫の駆除や新しい芽が育つのを促すために、枯れたヨシを焼く「ヨシ焼き」が行われ、春の訪れを告げる風物詩として大勢の人が訪れます。周辺の自治体などで作る「渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会」では、去年12月、「よしず」の生産者が刈り取ったヨシと、枯れたヨシを焼いた灰について放射性物質の検査を行いました。その結果、灰から1キログラム当たり780ベクレルの放射性セシウムが検出されたということです。これを受けて連絡会は、ことしのヨシ焼きを中止することを決めました。ヨシ焼きの中止は、震災直後だった去年に続いて2年連続となります。連絡会では、「安全性に関する確実な基準がないなか、残念だが、ことしも実施することが難しいと判断した」と話しています。