EU=ヨーロッパ連合が、ことしから域内を発着する航空機を運航している航空会社を対象に、温室効果ガスの削減に向けた規制を一律に導入したことを受け、中国政府は国内の航空会社に、この規制に応じないよう求める通達を出しました。
EUは、ことしから域内を発着する航空機を運航している航空会社を対象に、航空機が飛行中に出す温室効果ガスについて、割り当てた枠を超えた場合、排出量取引市場で排出枠を購入しなければならないとする新たな規制を導入しました。
こうしたなか、中国国営の新華社通信は6日、中国民用航空局が、国内の航空会社に対し「政府の承認なしに、EUの規制を理由として航空会社が運賃などの引き上げを行うことを禁ずる」とする通達を出したと伝えました。
中国政府がEUの規制に応じないよう航空会社に指示したもので、最大の貿易相手であるヨーロッパとを結ぶ航空便が今後も増えることが予想されるなか、EUの規制が航空会社の負担の増加につながるという懸念があるものとみられます。
EUの規制については、中国のほか、日本やアメリカも「一方的で不公平だ」として反対しています。
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