安い木材を入手するため、またコストをかけずに農場や牧場、紙パルプを生産するための植林地を開拓するために、世界の各地では違法な森林伐採や、放火による森林火災が頻発しています。日本の国内でこのような問題が起きていなくても、日本が輸入し、利用している木材や農産品などには、少なからず森林を犠牲にした方法でされた製品が含まれています。
海外での取り組み
今の日本では、日常さまざまな形で利用されている木材が、どこで、どのように生産されているか、消費者は知る術がありません。安くて良い木材が、実は、外国の森を破壊して生産され、輸入されている可能性もあります。
木材の輸入・消費大国である日本は、輸入元である海外の国々の森林保全に、深くかかわっており、同時に大きな責任を担っています。
「アジア森林保全支援プロジェクト」について
破壊的な伐採や、違法伐採による木材の生産と流通をくい止めるため、WWFジャパンは日本が木材を輸入している、海外の森林保全活動を支援しています。2006年度より「アジア森林保全支援プロジェクト」を開始し、現在は特に、インドネシアとロシアの森林について活動を行なっています。
ロシアでの取り組み
日本海を隔てて北海道と隣り合う、極東ロシアの沿海地方。そこに広がる豊な森は、人や野生生物に多くの恵みをあたえ、多様な表情を見せてくれます。しかし、ここでは今、木材の生産や開発によって森林が次々と切り開かれ、自然が深刻な危機にさらされています。極東ロシアから大量の木材を輸入している日本も、その現状に大きくかかわっています。WWFジャパンは、WWFロシアと協力しながら、木材の輸出入の動きに注目し、国内企業に対し木材などの「責任ある購入」を求めています。
インドネシアでの取り組み
大小の島々からなるインドネシア。かつてはうっそうとした熱帯林に覆われたこの国の島々でも、今では広く森林の伐採が行なわれ、原生の姿をとどめている場所は、きわめて希になっています。日本もまた、インドネシアから大量の木材を輸入する国の一つ。WWFジャパンは、スマトラ島中部のテッソ・ニロをはじめとするインドネシアの各地で、森林保全をサポートするためのさまざまなの活動を支援しています。
保護区以外の森林保全について
保護価値の高い森林(HCVF)
国や地域の法律で保護されている、いないにかかわらず、さまざまな観点から保全の必要性が高いとされる森林が、世界にはまだ多く残されています。これらの森林は「保護価値の高い森林」と呼ばれ、各地のさまざまな森林保全活動の主要な対象となっています。 WWFは、保護区の設立などによる取り組みと同時に、HCVFの保全にも力を入れています。
「スマトラの森の再生と保護」寄付キャンペーン実施中!
熱帯の森におおわれていたインドネシアのスマトラ島。その森が今、消滅の危機にさらされています。国際森林年の2011年、WWFでは新たに始まるプロジェクトへのご支援を募っています。ぜひご協力をお願いいたします!
活動ニュース
関連するWWFの活動
APP関連問題
世界的に高い生物多様性が認められている、スマトラ島の低地熱帯雨林。中でも、島の中部に位置する、リアウ州と隣のジャンビ州は、そうした貴重な低地林の残る地域です。ここには、テッソ・ニロ国立公園を始め、いくつかの保護区が設けられていますが、その周辺では、保護区に劣らず貴重な天然林が、今も広範囲にわたり皆伐...続きを読む
極東ロシアの森林保全
日本海を隔てて北海道と隣り合う、極東ロシアの沿海地方。そこに広がる豊な森は、人や野生生物に多くの恵みをあたえ、多様な表情を見せてくれます。しかし、ここでは今、木材の生産や開発によって森林が次々と切り開かれ、自然が深刻な危機にさらされています。極東ロシアから大量の木材を輸入している日本も、その現状に大...続きを読む
インドネシアの森林保全
大小の島々からなるインドネシア。かつてはうっそうとした熱帯林に覆われたこの国の島々でも、今では広く森林の伐採が行なわれ、原生の姿をとどめている場所は、きわめて希になっています。日本もまた、インドネシアから大量の木材を輸入する国の一つ。WWFジャパンは、スマトラ島中部のテッソ・ニロをはじめとするインド...続きを読む
森林の保全
食料、薬、建築材料、そして燃料。人類が地球上にその姿を現した最初の時から、私たちが今生きる現代に至るまで、森林は限りなく大きな恩恵をもたらしてくれました。しかし今、私たちはこの森林がどれだけ大切なものであるかを忘れたかのように、世界の各地で破壊を繰り返しています。森林を保全しながら、森の恵みを持続可...続きを読む