オリオールズなどがラミレスに興味　現役復帰に向け、交渉中

　昨年４月以来の現役復帰を目指すマニー・ラミレス外野手兼ＤＨ（３９）ＡＰが、オリオールズとアスレチックスの２球団と契約交渉をしているようだ。４日の米放送局ＣＢＳスポーツ（電子版）が複数関係者の話として報じた。

　マニー自身も両球団かブルージェイズでしか復帰を検討しないと報じられていた。オ軍のデュケットＧＭは、マニーがレッドソックスにＦＡで入団した２００１年当時のレ軍ＧＭで“旧知の仲”。同ＧＭは「マニーは２度目のチャンスを望んでいる。いい話だと思う」と意味深に語っている。

　一方、ア軍のウルフ・オーナーも先週、「マニー獲得に反対はしない」と前向きな姿勢を示している。さらに、同電子版では「両球団ともマニーの復帰先として理にかなっている。オ軍はＶ・ゲレロが、ア軍は松井秀喜が、ともにＦＡで去ってＤＨが不在。また、今季は優勝が狙えないから、マニーにかけることも可能だ」としている。

　マニーはドジャース在籍時の２００９年に禁止薬物の陽性反応で５０試合の出場停止処分を受けた。レイズ在籍の昨年も４月に２度目の陽性反応が発覚。直後に引退を表明した。しかし、昨年１２月になって翻意。「マニーは変われるし、ちゃんとやれるということを人々に見せたい」と現役復帰を熱望した。

　復帰した場合は、昨春の薬物規定違反で開幕から５０試合の出場停止が決定しているため、プレーできるのは６月以降となるが、打線強化が課題のチームにとって、通算５５５本塁打などの長打力は魅力的。オ軍とア軍による争奪戦が本格化しそうだ。