6日に開かれた参議院予算委員会で、民主党の議員がアイドルグループの名前を参考にした政府の自殺対策強化のキャッチフレーズ「GKB47宣言」を批判し、撤回を求めたのに対し、野田総理大臣は「私も率直に言うと違和感を感じた」と述べ、見直しも含めて検討する考えを示しました。
政府は、来月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズを、人気アイドルグループ「AKB48」の名前を参考に、「あなたもGKB47宣言!」として啓発活動を進めており、政府は、GKB47について、全国47都道府県での自殺を防ぐための活動を意味する「GATEKEEPER BASIC(ゲートキーパーベーシック)」の頭文字を取ったと説明しています。
これについて、6日の参議院予算委員会で、民主党の松浦大悟参議院議員は、「キャッチフレーズを聞いて、ご遺族などは、政府が命をもてあそんでいると憤りを感じている。この状況を重く受け止め、撤回すべきだ」と求めました。
これに対し、自殺対策を担当する岡田副総理は、「GKB47の言い方は、去年の11月に決めたことだ。松浦議員は与党の議員なので、これまでに意見を言う機会はなかったのか。すでにポスターも貼られ、動き出している。松浦議員の気持ちはよく分かるが、そういうところもぜひ考えてほしい」と述べ、撤回に難色を示しました。
ただ、参議院予算委員会の石井委員長は、「松浦議員の主張は、非常に胸に迫るものがある。政府として、過去の経過はどうであれ、再度この名前について検討することを、せん越ながら委員長として要請したい」と述べました。
これを受けて野田総理大臣は、「キャッチフレーズを見た瞬間、私も率直に言うと違和感を感じた。批判を頂いている部分は率直に受け止めて、きちっと説明しながら、どういう形で対応できるか研究したい」と述べ、見直しも含めて検討する考えを示しました。
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