将棋の第5期マイナビ女子オープンで上田初美女王への挑戦が決まった明石市在住の長谷川優貴女流二段(16)=県立明石城西高校1年=が5日、同市内で開かれた明石将棋フェスティバルに参加。4月に始まるタイトル戦への意欲を見せた。
午前中の指導対局では、2回に分けて8人と対戦。同時に複数と対戦するため、厳しい表情で盤上を見ながら、駒を動かしていたが、終局後の指導では時折笑顔を見せながらアドバイスしていた。
先輩プロ棋士3人との座談会では、「長所はマイペースであまり周りを気にしないこと」と自己分析。対局前日は「寝る前に考えるけれど、寝るときは寝ます」ときっぱり。
挑戦する上田女王については、「昨年(アマチュア時代)の対局で負けているのでリベンジを果たすつもりでがんばりたい」と話し、「得意の攻め将棋を見てほしい」と対局への思いを語った。
長谷川さんは昨年10月にプロデビューし、4戦4勝。今月2日の挑戦者決定戦で清水市代女流六段を破って女王への挑戦権を得るとともに、わずか4カ月で2級から二段に昇段した。
タイトル戦は五番勝負で、第1局は4月8日に神戸市中央区の相楽園会館である。【南良靖雄】
〔神戸版〕
毎日新聞 2012年2月6日 地方版