東京電力福島第一原子力発電所の上空に設定されている飛行禁止区域を見直すため、政府は、6日から区域内をヘリコプターで飛行して、上空の放射線量を調べることになりました。
福島第一原発の上空では、事故直後から航空法に基づいて半径20キロ圏内が飛行禁止区域になっていますが、去年12月に原子炉の冷温停止状態が確認されたことから、政府は近く飛行禁止区域を見直す方針です。その判断の参考にするため、政府は、6日から今月10日ごろにかけて、区域内の上空を高度300メートル程度でヘリコプターで飛行しながら放射線量を測定することになりました。飛行禁止区域の設定にあたって、放射線量の基準はありませんが、政府は得られたデータから飛行時間などを考慮して、許容できる放射線量を判断し、区域を見直したいとしています。また、ことし3月にも予定される警戒区域や計画的避難区域の見直しに向けて、区域内の放射線量の全体像をつかむため、改めて地上から1メートルの放射線量の測定も行うということです。