2号機 原子炉温度一部上昇か
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2号機 原子炉温度一部上昇か

2月6日 5時4分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉の温度計の1つが先月下旬から上昇傾向にあり、東京電力は原因を調べるとともに、温度の上昇が続くなら燃料を冷やすため、原子炉への注水を増やす対策を検討することにしています。

福島第一原発の2号機では、原子炉の底にある温度計の1つが先月27日には45度前後を示していたのが、徐々に上昇し、5日午後4時には71.7度を示し、およそ10日間で25度程度も上昇しています。このため東京電力は、原子炉をより効果的に冷やすため、注水する配管を変えるなどの対応をとっています。東京電力によりますと、原子炉の底にあるほかの2つの温度計は、45度程度を示していて、なぜこの温度計だけが上昇しているか分かっていませんが、先月26日の配管工事でいったん注水の一部を止めて、注水を再開した際に原子炉の中の水の流れが変わり、溶け落ちた燃料の一部を十分に冷やせなくなった可能性もあるとみて調べています。東京電力は、ほかの温度計の変化も見ながら、今後さらに上昇が続くようなら冷却水の量を増やすなどの対策を検討することにしています。