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[2007年10月10日:更新]
[2007年9月6日:公表]
電子レンジ用ゆで卵調理器具の使い方に注意!
−使い方によっては卵が破裂する可能性も−
目的
電子レンジで卵を直接加熱することは、卵が破裂するため禁止されているが、電子レンジ用ゆで卵調理器具は、卵を金属によって遮蔽し、マイクロ波が直接卵に照射されないようにして、「電子レンジで安全にゆで卵をつくる」ことをうたっている商品である。
しかし、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、「電子レンジ用ゆで卵調理器具を使っていたところ、卵が破裂して電子レンジが壊れた」等の相談が寄せられていることから、これらの商品の安全性を調べて情報提供することとした。
結果
- マイクロ波を完全に遮蔽できる構造でないことが卵の破裂の原因であると考えられる
- 表示どおりに使用した場合、卵の破裂が起こることはなかったが、出来上がりが半熟で表示どおりに調理できない場合もあり、消費者の判断でさらに加熱してしまう可能性も考えられる
- 加熱時間を長くしたり、出力を大きくしたり、水の量を少なくしたりすると卵が破裂することがあった
- 加熱しすぎた場合などに、卵を取り出そうと容器を開けたり、箸などで衝撃を与えた場合に、卵が破裂することがあり危険であった
- 加熱された器具や熱湯によりやけどするおそれがあった
- 商品本体には、水を入れることや、加熱条件に関する注意表示は見られなかった
消費者へのアドバイス
電子レンジの一般的な使用方法では、卵の直接加熱及び金属の加熱は禁止されている。今回のテストで取り上げた電子レンジ用ゆで卵調理器具は、禁止要素を含む調理器具であり電子レンジの基本的な使用方法とは言えない。さらに、これらの商品はマイクロ波の遮蔽が完全でないため、場合によっては卵が破裂する危険性があることを認識しておく必要がある。その上で使用する場合は次のことを守ること。
- 加熱時間を長くしたり、出力を大きくしたり、水の量を少なくしたりすると卵が破裂することがあるので、加熱の条件をよく確かめる
- 加熱直後の器具や卵、熱湯によるやけどに注意する
事業者への要望
- 加熱時間を長くしたり、出力を大きくしたり、水の量を少なくしたりすると卵が破裂することがあるので、商品本体への注意表示や、水位線を分かりやすくする等、商品の改善を要望する
情報提供先
内閣府 国民生活局 消費者調整課
経済産業省 商務流通グループ 消費経済政策課
経済産業省 商務流通グループ 製品安全課
社団法人 日本電機工業会
業界の意見 −たしかな目 2007年12月号より−
「セイエイ」より
本電子レンジ用ゆで卵調理器は、平成11年2月の販売開始から現在に至る迄、累計20万個以上販売している純国産オリジナル商品です。
開発に当たりましては、100回の連続耐久テスト等、数々の実験と改良を繰り返しながら、現行の仕様に辿りつきました。
弊社といたしましては、本誌10月号の商品テストの改善要望を受け、さらに安全を期する為に、お客様に正しい使用方法をお守り戴く様、製品本体への注意表示及び、注意書ビラの追記をいたします。
(株)セイエイ 営業部企画係 係長 武藤 英之
動画
本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文(PDF)] 電子レンジ用ゆで卵調理器具の使い方に注意!−使い方によっては卵が破裂する可能性も−(630KB)
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