2011年12月8日 12時7分 更新:12月8日 13時27分
防衛省は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で不適切発言をした田中聡・前沖縄防衛局長(先月29日付で更迭)を停職処分とする方向で最終調整に入った。また、監督責任を問うとして、一川保夫防衛相が閣僚の給与を返納するほか、中江公人事務次官も処分する方針。
停職は自衛隊法に基づく懲戒処分で、免職、降任に次ぎ3番目の厳しさ。問題発言への適用は異例だが、沖縄側が強く反発していることを受け、厳しい処分が必要と判断した。
田中前局長は先月28日夜、那覇市内で報道関係者とのオフレコの懇談会に出席。普天間移設の前提となる環境影響評価書の提出時期を一川防衛相が明言していない理由について「犯す前に犯しますよと言いますか」などと、沖縄を侮辱するような発言をした。【朝日弘行】