放射能測定の基準がなかった?実際はもっと高い?
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およそすべての物理量を測定する時には、その基準となるものがある。しかし日本には放射能測定の基準値が無かった様だ。しかもそれが低い方に出るというから2重の意味で驚きである。
例えば重さ。キログラム原器というのがあって、フランス・パリ郊外セーヴルの国際度量衡局(BIPM)に、3重の気密容器で保護された状態で保管されている。日本にはその複製が配布され、多分通産省の管理で厳重に管理しているはずである。すべての計りは最終的にこの原器を基準に校正される。
ところが放射能に関しては基準というものが日本にはなかったという。世界各国にはIAEAから標準試料が配布され、それを基準にして放射能の測定機器の校正を行っている。
今度初めて日本に配布されたそうだ。http://www.asahi.com/science/update/0203/TKY201202030475.html
いままでの日本製の放射能測定器は国際標準には合致してないということで、国際標準に比較して低く出るようなのだ。
そのため日本の測定では問題無しとされたお茶がフランスに輸出されたら検査で引っかかって送り返されたりした。
日本のあるメーカーが国際基準に従って放射能測定器を役所に納入したら、高く出すぎるとして返品されたりした様だ。
問題はどの程度の差なのかである。今発表されている数値が日本の標準で測った数値だとしたら、実際の数値はもっと高いはず。いままで安全とされていた地域も危険になる可能性もある。
このニュース、なぜか小さくしか報道されていない。
放射線計測器は外国製を買った方がよさそうだ。 |
pochi
2012/2/5(日) 午後 7:07 [ 櫻(N) ]