栃木県矢板市で栽培された原木しいたけから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、栃木県は農家に出荷を自粛するよう要請しました。
厚生労働省が東京都内のスーパーに流通していた栃木県産の原木しいたけを検査したところ、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを超す、600ベクレルの放射性セシウムが検出されました。これを受けて栃木県が調査したところ、このしいたけは矢板市の農家が栽培したものであることが分かりました。このため栃木県は、農家に対して原木しいたけの出荷の自粛を要請しました。この農家で同じ時期に栽培されたしいたけは東京都内の複数のスーパーに流通したとみられるということで、栃木県は詳しい流通先を調べることにしています。栃木県内ではこれまでに「干ししいたけ」から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されていますが、原木しいたけから検出されたのは初めてで、栃木県は今後、原木しいたけの検査を強化することにしています。