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湯場、日本初の4階級制覇!リナレス弟KO…日本ミドル級戦

スポーツ報知 2月5日(日)8時2分配信

湯場、日本初の4階級制覇!リナレス弟KO…日本ミドル級戦
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7回、カルロス・リナレスに勝利し、ガッツポーズをする湯場
 ◆報知新聞社後援 プロボクシング「ダイナミックグローブ」 ▽日本ミドル級王座決定戦 ○湯場忠志(7回39秒 KO)カルロス・リナレス●(4日、東京・後楽園ホール) 日本ミドル級2位の湯場忠志(35)=都城レオスポーツ=が、史上初の日本4階級制覇に成功した。日本同級王座決定戦に臨み、同級1位のカルロス・リナレス(22)=帝拳、ベネズエラ=に7回KO勝ち。日本スーパーウエルター級王座決定戦は同級1位の中川大資(34)=帝拳=が同級2位の切間庸裕(27)=折尾=を10回TKOで下し、王座獲得とともに日本2階級制覇に成功した。戦績は湯場は40勝(30KO)7敗2分け。中川は19勝(15KO)2敗2分け。

 崖っぷちには強かった。7回、リナレスの猛攻に後ずさりした湯場は、カウンターの左ストレートを見舞った。相手がキャンバスに崩れ落ちるのを見届け、子供のように跳び上がってはしゃいだ。10カウントが響く。「リナレスに勝てるなんて、うそみたい」。史上初の日本4階級制覇を実現した自分に一番驚いていた。

 「途中で『いっそ倒してくれ』と思った」。リナレスの強烈過ぎる右ストレートに序盤は防戦一方。右目横を切り、顎が折れたような感触もあった。だが、4回に「我慢して一瞬の隙を待った」という左フックで初ダウンを奪うと形勢逆転。6回に2度目のダウンを奪い、ベテランの試合運びを見せた。

 昨年とおととしにスーパーウエルター級に挑戦したが、当時の王者・チャーリー太田(八王子中屋)に2度もはね返され、4階級制覇はならなかった。

 試合前の年末年始にタイで4週間キャンプを張り、心身ともにいじめ抜いた。「今日は勝っても負けても引退と思って試合に臨んだ」。プロ生活17年間、タイトル戦17戦目で偉業を成し遂げた。

 年内の引退を決めているが「5階級制覇もいいかな」と色気。湯場はまだグラブを置くつもりはない。

 ◆湯場 忠志(ゆば・ただし)1977年1月19日、宮崎・三股町生まれ。35歳。17歳からボクシングを始め、96年4月にプロデビュー。97年2月、全日本スーパーライト級新人王を獲得。00年に日本ライト級暫定王座、02年に日本スーパーライト級王座、05年に日本ウエルター級王座を獲得。身長183センチの左ボクサーファイター。家族は妻・良子さん(34)、長男・海樹くん(13)。

 ◆国内外の複数階級制覇 日本タイトルの3階級制覇は湯場を含め、過去3。初めて達成したのは五代登(ファイティング原田)でフェザー級からライト級王座で達成(1982〜89年)。2人目は前田宏行(角海老宝石)。94年から04年にかけてライト、スーパーライト、ウエルター級王座を獲得。湯場は05年に日本3階級制覇を達成した。世界王者の最多の複数階級制覇はフライ級からスーパーウエルター級まで6階級を制したマニー・パッキャオ(フィリピン)。

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最終更新:2月5日(日)15時5分

スポーツ報知

 

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