大飯原発の運転再開反対を訴えるデモの参加者ら=大津市におの浜で
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定期点検で運転停止中の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する集会とデモ活動が4日、原発から60キロ離れた大津市内であった。
運転再開の政府判断が近いとされるため、市民の力でこれを止めようと、市民団体が実行委員会をつくって催した。関西地方を中心とした住民ら500人が参加した。
各地の活動報告があり、東日本大震災で福島県南相馬市から京都府舞鶴市に家族で避難している井上美和子さん(42)は「被災者へのストレステストを実施してほしい」「事故後、子どもにヨウ素剤をすぐ飲ませられるような体制を整えるべきだ」と訴えた。
リレートークの形で、次々に市民が登壇。県内の住民は「放射能に脅かされず、安心して暮らしたい」「子どもを安全安心な場所で育てたい」と声を上げた。
引き続き、参加者は大津市内を2・5キロにわたってデモ行進。同市におの浜4にある関西電力滋賀支店を囲み「原発はいらない」「琵琶湖を守ろう」と呼び掛けた。 (山田千尋)
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